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「漢城別曲−正」 視聴完了

「漢城別曲−正 (한성별곡-正)」 (@KBS World) 全 8 話、ずいぶん前に見終わっていたのですが....  コンパクトでガッツリなストーリー、そして映画並みのリアリティあふれる映像と、かなり満足度の高いドラマでした。




このドラマ、以前から気になっていて、「成均館スキャンダル」 (以下 「ソンス」) 放送時に、よく比較して語られていたドラマだったので、見ておきたかったのです。


「ソンス」 と比較されるのは、まったく同じ時代背景を描いているからで、「ソンス」 で出てきた老論 vs 少論は、「漢城別曲」 では僻派 (老論) vs 時派 (少論+南人+一部の老論) として、そのほか、 蕩平策、禁乱廛権の廃止、華城への遷都計画、身分制度がもたらす歪みなど、社会政治的な流れは一致しています。

「漢城別曲」 は政治ドラマでありながら、数々の殺人事件とつながる
ミステリーも絡めたフュージョン史劇。「ソンス」 と描き方は全く異なります。

このドラマ、まぁ、他国の歴史劇を見るときに避けて通れない障壁ですが、事前の知識なしで見ても意味がわからないと思います。それでなくても言葉が難解で、歴史用語がたくさん出てきます。 「ソンス」 とか 「イ・サン」 などを見てから見た方がいいかも〜。





このドラマのおおまかなあらすじは...

強力な改革政策で中興を夢見る王=正祖 (アン・ネサン) と保守政治の勢力者たちが正面衝突するという政治的激変期の中で、何が正しいのか、理想と人生を問う 3 人の若者たち、左捕庁パク・サンギュ (チン・イハン)、両班の娘だったが官奴に身を落としたイ・ナヨン (キム・ハウン) 、両班の下働きから有力商人にのし上がるヤン・マノ (イ・チョニ) を描いたものです。



個人的に、このドラマの見所は、なんといっても、正祖 (アン・ネサン) の気迫がスゴイのひとことです。日々、毒殺の危険性と隣りあわせ。誰が味方で誰が敵なのか分からない、疑心暗鬼の宮中で、未来の朝鮮を切り拓こうともがき苦しむ王という役どころです。アン・ネサン、「ソンス」 にも出てたからややこしいのなんのって (笑)。



 


老論の既得権勢力と市廛巨商らの政経癒着を切り離すため、市廛の独占権である禁乱廛権の廃止 (辛亥通共) も、「ソンス」 では儒生たちの活躍であっさり成し遂げられていましたが、これも、ものすごい政治的圧力の中、決死の覚悟で正祖が臨んでいます。

結局、王は毒殺されてしまいますが、王が託した新しい朝鮮、そしてまた、若者たちが夢見た理想郷は、どうなるのか。「生きていても絶望しかないのだから、死ねば希望があるだろう」 というパク・サンギュの言葉には、ちょっと胸が詰まりましたね〜。

そんなに本気で見なくてもいいんだけど、あまりにも現実が残酷すぎる展開についつい力が入ってしまいました (笑)。


 


左捕庁パク・サンギュ (チン・イハン) は、両班と奴婢の間に生まれたという設定。通常、ドラマの主人公ってヒーロー的な存在であるはずですが、この役は、ヒーローどころか、逃げ回ってばかりいる役柄なのがちょっと面白いのです。見るからに頼りなくて、権力の前に屈する 「無力さ」 を語るシンボルのような存在。

チン・イハンの普段の姿は、もっとキリリとした感じなのに、本作では役に没頭しているという感じが良かったですね。



 


両班の娘で、かつてはサンギュと恋人どうしだったものの、家が没落して官奴になったイ・ナヨン (キム・ハウン)。医術を見につけ、医女として宮中にあがることになる才女で、朝鮮の未来への希望と絶望に両極に揺れる役どころです。

キム・ハウン、「推奴〜チュノ」 のソラ役だった時は、学芸会みたいな演技でしたが、こちらでは普通に演技していました。なんだ、できるんじゃない。 この役は、彼女によく合っていました。





何気に 「推奴〜チュノ」 メンバーが多くて、キム・ハウンを初め、キム・ウンス、ハン・ジョンスも出ています。


市場経済の力を借りて、商人としてのし上がるヤン・マノ (イ・チョニ)。ナヨンに心を寄せる召使という境遇から抜け出し、ナヨンを救い出したいがために手段をいとわない純愛路線を担うのですが、見事に空回り。ヤン・マノに非があるのではなく、そういう運命だということなのでしょう。

イ・チョニもなかなかの好演です。




ともあれ、ひとつひとつのキャラクターの描き方も役割もしっかりとしていて、中身がぎっしり詰まったドラマでした。

「ソンス」 では若い世代に新しい朝鮮への希望を持たせていましたが、このドラマでは、どう解釈したらいいのか...ラストは、なかなか重たいのですけどね...。

史劇好きの方は是非おためしください。  


 


 

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