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12 月に観た韓国映画

今月は 2 本のみ。テーマは、子役対決 (笑)。今年はこれで韓国映画は見納めです。

『7 番房の奇跡』
なぜ、これが 1200 万人も動員したのか全く理解できません。知的障がい者と子供をお涙ちょうだいのネタにして、そんなに面白い???

『FLU 運命の 36 時間』
典型的なパンデミックムービー。


『7 番房の奇跡』
字幕なし

原題: 7번방의 선물
製作年: 2012 年
監督: イ・ファンギョン
出演: リュ・スンニョン、パク・シネ、カル・ソウォン、チョン・ジニョン、オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ

あらすじ: 司法修習生として模擬裁判に参加したイェソン (パク・シネ) は、ある幼女暴行殺人事件の冤罪を晴らすために立ち上がる。当時犯人としてい死刑に処されたのは、イェソンの父ヨング (リュ・スンニョン)。ヨングは 6 歳程度の知能しか持ち合わせていない知的障がい者で、娘のイェスン (カル・ソウォン) と二人暮らしだった。ある日、娘に黄色いランドセルを買おうとしたことがきっかけで、別の少女の殺人者に仕立て挙げられることに。刑務所に収監されたヨングが幼いイェスンと引き離されたことを知り、なんとかイェスンを刑務所に引き入れて会わせようとする。

=====

現地では 1200 万人の観客動員を達成して今年最大のヒット作となった本作。冒頭にも書きましたが、本作がなぜ 1200 万人も動員したのか全く理解できません。知的障がい者と子供の父娘劇に酷評を書こうものなら、バッシングを受けるやもしれぬと臆する人もいたのかもしれませんが。

知的障がい者の冤罪、しかも心温まる父娘劇とくれば、すぐに思い出されるのがショーン・ペン主演の 『アイ・アム・サム』 でしょう。本作は、まぎれもなく韓国版 『アイ・アム・サム』 で、うんざりするほどのお涙ちょうだい劇。残念ながら、その手には乗れないワタシは、涙一滴たりとも流せませんでした。氷の心、あるいは石の心と言われるかもしれません。

成長したイェソン (パク・シネ) が、模擬裁判の法廷で冤罪となった父の無罪を晴らすために、過去に話を巻き戻すというところから、物語は始まります。

まずもって、貧しいながらも知的障がいの父ヨングと過ごす幼いイェソンを見て、イェソンの髪の毛がクルクル巻きでお人形さんのようになっているところからして、話に入り込めませんでした。イェソン役のカル・ソウォンちゃんはとても可愛いらしい美少女なのですが、とにかくこの子の愛らしいビジュアルで観客の目を惹きこもうとするあざとさが見え見えなのです。イェソン役の子が美少女でなかったら、この作品はヒットしたかどうかわかりません。

知的障がい者役を演じたリュ・スンニョン、役者にとってリスクが伴う役柄だったと思うのですが、正直なところ、演技がオーバー過ぎて胸ヤケがします。でも、先ほど述べたように、こういう役柄に対して批判は出ないもの。

そして冤罪というとても重いテーマを扱いつつも、その問題の核にはほとんど立ち入らず、涙だけで斬りこんでいくため、「可哀想なヨング」 という憐みの視点だけがやたらに誇張されていると思います。刑務所の同房者に個性派俳優を布陣することにより、映画の大半がコメディ劇に振れてしまっているところも、ヨングの純粋さというよりも幼児性に起因する展開であまり気持ちのいいものではありません。

そもそも、知的障がい者が関与する事件そのものについて、被害者少女が警察関係者だったからという理由だけで、捜査から判決までのプロセスに慎重性を欠いている警察の対応、司法制度そのものが理解できないのは言うまでもありませんが。

お涙ちょうだい劇が悪いとは言いませんが、知的障がい者の親と少女で涙と笑いを誘っていることに、ワタシ自身はとても不愉快な気持ちになりました。

My 評価 : ★



『FLU 運命の 36 時間』
英語字幕

原題: 감기
製作年: 2013 年公開
監督: シン・ソンス
出演: チャン・ヒョク、スエ、パク・ミナ

あらすじ: ソウル郊外のブンダン市で、致死率 100%の風邪ウイルスが蔓延し、その拡散を阻止するために市が封鎖される。発症の有無の有無に関わらず市民は隔離され、人々は死の恐怖に曝される。そんな中、救助隊員のジグ (チャン・ヒョク) は、愛するイネ (スエ) の娘ミル (パク・ミナ) を守るために奔走する。ところが、地球規模の感染を恐れたアメリカ軍は、街全体を消滅させる攻撃計画を進めていた。

=====

なんら予想を裏切ることのないストーリー展開。これまで見てきた 『感染列島』 や 『アウトブレイク』 などのパンデミックムービーを踏襲しています。ある意味、安心感があります。

シングルマザーの女医イネ (スエ) と一人娘ミル (パク・ミナ) の母娘劇に、イネに惚れこんだ救助隊員のジグ (チャン・ヒョク) の愛情劇を絡ませ、この 3 人を主軸としたパニック映画。家族、恋、正義感、集団心理と、パニック映画に必要な要素はもちろんすべてそろっています。

恐怖に怯えてパニック状態に陥った人々の行動や、発病した人々の状態は、かなりリアルに描写されているため、まだ記憶に新しい鳥インフルエンザ H5N1 などの現実に起こり得るウイルス感染の実体を、まるでシミュレーションで見せつけられるような感じでした。

本作で一番パニックを起こしていたのが、女医のイネ。何しろ娘に感染症状が見られることを知ると、隔離されることを恐れて、娘を手元に隠し置き、生成したばかりの抗体を注射するという、利己主義な行動に走るのです。医師である前に母だと言いたげですが、人間とはそういうもので、自分さえ、あるいは自分の家族さえ助かればと良いと思うもの。極限の人間の姿を美化する必要はないということなのだと理解できました。

しかし、本作には 「対米」 コードがしっかり入っているところは、韓国映画の内向的特性を如実に現しているかと。こんな作品にも特定の国を攻撃しながら、ナショナリズムを高揚させることを忘れないのですから。パンデミックを抑えこむために強硬策を主張するアメリカの姿は悪者扱い。大韓民国の大統領は必ず国民を守るという言葉は、まるで、朝鮮史劇ドラマで王が 「民のため」 と呪文のように唱えていたのを思い起こす失笑のシーンのようにも見えましたが。

イネの娘ミルを演じたパク・ミナちゃん。我がままで憎たらしく、大人にとっては足手まといの少女ですが、子供というのはそういうもので、この少女が美少女系ではない普通の少女であることは重要だと思いました。

そういう意味では、可愛らしさを前面的に推し出した少女イェソン(『7 番房の奇跡』)よりも、ごく普通の少女ミルの方がより子供らしくて、演技面ではパク・ミナちゃんに軍配。

My 評価: ★★


tag: 韓国映画

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