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ドラマ 『秘密』 全 16 話 視聴完了


もう 1 度ちゃんと観てから感想記事を書こうと思っていたら、バタバタと忙しくて観ることができず。終盤の 13~16 話だけ見直して...。

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KBS 『비밀 / 秘密』 全 16 話
2013.09.25 ~ 2013.11.14

演出: イ・ウンボク、ペク・サンフン
脚本: ユ・ボラ、チェ・ホチョル

出演:
チソン → チョ・ミニョク
ファン・ジョンウム → カン・ユジョン
ペ・スビン → アン・ドフン
イ・ダヒ → シン・セヨン
イ・ドクファ → チョ・ハニル (ミニョクの父)
カン・ナムギル → カン・ウチョル (ユジョンの母)
チェ・ウン → チェ・グァンス(ミニョクの秘書)
チョン・スヨン → イ・ジャヨン (ユジョンの友人)

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王道ロマンスに浸る

面白かったです、このドラマ。典型的なロマンス劇なので、好き嫌いがあると思うのですが、まぁ、自分でもなぜこんなに絶賛しているのか、よくわからなかったり...(笑)

やはり正統派ロマンス劇は韓国ドラマの王道だなと思うのです。

ロマンス劇には、魂が入れ替わったり、死んだ人間の魂が乗り移ったりするようなファンタジーや、時代を行き来するタイムスリップなどの目先の面白い要素を織り込んだチャレンジングなものもあり、ジャンルとしてロマンスだとひとくくりにできないものもあると思います。

そして、おそらく典型的な素材で描くロマンスが一番難しくて、ボロが出やすいのかもしれません。そうした点で、このドラマはいつボロが出るかと思ったら、出てこなかった... あるいは出ていたのかもしれないけど、わからないほど役者たちが素晴らしかったので、面白いと思えたのでしょう。

とにかく、チソンとペ・スビンについては、2 人の心理戦、および、それぞれの内的な衝動とか葛藤がうまく表現されていて、見ごたえがあります。ファン・ジョンウムもなかなかしぶとい演技を見せてくれました。


OST より - 그 사람 (That Person) by 구자명 (Gu Ja Myoung) -


変容する男

実は、視聴前のワタシの最大のネックは、チソンでした。よくよく考えると、チソンが出演するドラマを最初から最後まで見たのは 『オールイン』 以来かも(笑)。『オールイン』 の時、チソン演じるステキな御曹司を振って、ギャンブラーに走るソン・ヘギョが理解できませんでしたが、ビョン様と付き合ってたんだもんね(笑)。『オールイン』のビョン様には思い入れもありますが。ともあれチソンは、『オールイン』の時と比べて、ビジュアルが若干変わっているものの (あっ、言っちゃった)、演技面では格段に腕を上げていますね。

殺したいほど憎んだ女を愛してしまう男チョ・ミニョク... なんとベタすぎる設定と思っていたら、ひとつひとつエピソードの積み重ねていくにつれ、心の中で起こる変容に戸惑う様が丁寧に描かれていて、それをチソンが細やかに演じているのですよ~。ほんとチソンを見ているだけで、毎回泣きそうになりました... ワタシ。ここで重要なのは、「泣く」 のではなく、「泣きそうになる」 ということ、泣く手前というところがポイントです。「泣きそうになる」 というのは、感情を吐き出す行為ではないので、ズンズンと内側から鈍く叩かれるような感じですかね。

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葛藤する男

愛する女を裏切り、野心に走る男アン・ドフン... ペ・スビンが演技上手なのは承知の上でしたが、再確認できました。

「嵐が丘」 がオマージュとして劇中出てきますが、ドフンの心の中を覗いたら、それこそ嵐そのものではないでしょうか。背信により自分を変えることを決意するも、もともとが善良な人間のため、必死にもがき苦しみ、罪悪感に苛まれ、自らを傷つけてボロボロになり、いつか限界に達するやもしれない危うさを抱えつつ... その緊張感と脆さがビシビシと伝わってきたました。

ドフンのクライマックスはやはり、本当の幸せを失ったことに気づき膝をついた場面だったでしょうか、それまで自分をなんとか支えていた意地の糸がプツンと切れ、まるで懺悔の姿をさらけ出しているようで... ここは泣きましたね~。ああ、よかった、この人はやっぱり悪人になりきれない... という安堵の涙です。

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諦めない女 

そして、ミニョクとドフンの 2 人に翻弄される女カン・ユジョン... ユジョンが実質的なこのドラマの主人公だと思います。

ドフンの恋人だったユジョンがドフンの罪を被り、その後ドフンに裏切られることになるも、ミニョクからは復讐をしかけられ憎まれていたにもかかわらず、いつのまにかミニョクに愛され、自らもミニョクを愛してしまうという... なんと波乱万丈な愛憎劇。しかも妊娠、出産、子供との別れをも経ているので、ファン・ジョンウムは感情のコントロールが大変だったのではないかと余計な心配をしてまうほど、試練に耐える女をしぶとく好演しています。

ファン・ジョンウムを最初に観たのは 『明日に向かってハイキック』 ですが、シットコムでのコメディエンヌぶりが評価されて、ドラマのヒロインを張るようになった旬な女優のひとりですね。『私の心が聞こえる?』 や 『ゴールデン・タイム』 でも、周囲とのバランスをはかりながら演技をするせいか、とても好感が持てます。彼女は滑舌がよくてセリフが聞きとりやすいのですが、癖のあるセリフ回しをするため、こういうメロドラマには合わないのではと思っていました。ところが全く嫌味がありませんでした。

通常、女優たちは、葛藤の場面でも美しくカメラの中に収まろうとするのですが、彼女はなりふり構わずという感じだったことで、キャラクターへの没入度が高かったと思います。


上記の 3 人のみならず、イ・ダヒ、チェ・ウンといった若手も、チョン・スヨン、イ・ドクファ、カン・シニルのような中堅も、主演を支える助演陣が手堅く冴えていました。

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Wrap-up

本作は 16 話と尺が短いことでストーリー展開に無駄がなく、自然なカメラワークで、取って出しのような粗雑さもなく、編集も丁寧でした。脚本は、本作が長編デビューの新人だったというから驚き。扱っている題材がとてもクラシックだったので。さらに、業界ではちょっとした衝撃だったそうですね。『シークレットガーデン』のキム・ウンスク作家の新作 『相続者たち』 を視聴率で蹴落としたのですから。

構成がとても緻密なので、脚本そのものは事前に入念に練りこまれていて、チェックも行き届いていたのではないでしょうか。ロマンス劇はとくに後半になると雑な編集と尻つぼみな展開というのが、お決まりな韓国ドラマにあって、めずらしい作品。

主演、助演を問わず、どのキャラクターも立体的に作り上げられていて、演出の良さも光っていたのではないかと思います。

確かにどこかで観たような素材があちこちに散りばめられているのですが、スピーディーな展開で古臭さを消すことに成功していると思います。演出・脚本・役者と三拍子そろっていれば、正統派のロマンス劇は十分に楽しめるといういい例ではないでしょうか。


参照: レビュー記事
Vol.1 ― 放送終了「秘密」逆転を見せたドラマの魅力に迫る
Vol.2 ― 放送終了「秘密」2%足りなかった意外な結末
Vol.3 ― 放送終了「秘密」強烈な印象を残した助演たち

tag: 韓国ドラマ 秘密 ペ・スビン チソン

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