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11 月に観た韓国映画 vol. 4

今回にテーマは... 何だろう... 主演女優に注目?ってことかな。

『ワンダフル・ラジオ』
イ・ミンジョン主演。この女優さん好きなのですが、設定がキツいような気がします。

『몽타주 / モンタージュ (原題)』
オム・ジョンファ姐さんの好演が見ごたえあり。




『ワンダフル・ラジオ』
日本語字幕

原題: 원더풀 라디오
製作年: 2011 年
監督: クォン・チリン
出演: イ・ミンジョン、イ・ジョンジン、イ・グァンス、チョン・ユミ、キム・ビョンオク

あらすじ: 聴取率低下のため打ちきり寸前のラジオ番組 「ワンダフル・ラジオ」 の DJ シン・ジナ (イ・ミンジョン) は、かつて国民から愛されるガールズグループのメンバーだった。そばに残ってくれたマネージャーのテグン (イ・グァンス) を引き連れ、全盛期のプライドをかけてラジオ DJ の座を守っている。ある日、低迷する番組のテコ入れにやり手の PD ジェヒョク (イ・ジョンジン) がやってくる。番組の刷新しよとするジェヒョクと対立したジナは、聴取者が出演してメッセージを歌で伝える「あなたに捧げる歌」というコーナーのアイディアを提案する。最初は評判がよかったものの、番組で放送事故が起こり、ジナは DJ を降ろされることに。


=====

イ・ミンジョンの設定が、どこかのドラマを思わせるバリバリの既視感... 元人気ガールズグループ出身だとか、現在は芸能界で成功している元メンバーや事務所から嫌がらせを受けるとか、グループ解散秘話とか... 国宝少女かって。

そんな既視感のせいでてっきりラブコメかと思っていたら、お涙ちょうだい系のヒューマンドラマ仕立て。不遇から抜け出して、ちゃっかり新たに進むべき道を手にする主人公。ありがちすぎて、涙も出ません。

イ・ミンジョンが、アイドルのコスプレ... いや失礼、アイドル歌手時代のシーンを無理やりな衣装を来て、踊って歌ったりするものだから、唖然。ごめんね。善し悪しの問題ではなくて、唐突な描写は没入の妨げになってしまうのです。画面からドン引きしてしまうと、もうストーリーに戻れないということ。こういうふうに全体のトーンをぷつんと切ってしまうような場面の挿入は、映画にとって致命的なのではないかと思います。そう思ったのはワタシだけかもしれませんが。

これまでも、ラジオ局が舞台となる韓国映画は、『ラジオスター』、『過速スキャンダル』、『ラジオデイズ』、『ミッドナイト FM』、『僕の妻のすべて』 などがありましたが、ラジオにはどこか懐かしさが漂います。

マイクを通して流れてくるイ・ミンジョンの声はとても聞きやすくて、序盤はとても良いムードだったのですが、ラジオ局のスタジオを人情劇の舞台にしてしまったところが、とても残念。というのも、DJ ジナが企画した「あなたに捧げる歌」というコーナーに、リスナーが何組か出演するという設定なのですが、彼らのエピソードがいかにもなお涙ちょうだい色たっぷり。情念を押し付けるそのコーナーのあざとさにくわえて、そのコーナーに因縁をつけるという芸能界のお決まり的陰謀劇。作品のトーンが、すっかり安っぽくなってしまった印象でした。透明感のあるイ・ミンジョンの声が台無し...

ストーリーの基軸は、かつてアイドルだった売れないタレントが、やりたい道を見出すというごくごく単純な話。そこに、リスナーの人情劇をいくつか付け足したものの、相互に関係性がなく表層的で落とし込みが足りないので、なんとも冴えない展開。ラジオ局を舞台にする意味はなんだったのでしょうかね。

比較的インテリジェンスな役柄が多いイ・ミンジョンを、元アイドルなんて子供っぽい設定にして、何をしたかったのか、演出の意図もよくわからず。たまたま、そういう役柄をご本人が意図して選んだのかもしれませんが。そして、さらに主演以外の役回りにも難あり。イ・ジョンジンの存在感は薄く、イ・グァンスのオーバー過ぎる道化演技はもう見飽きました。

そういえばクォン・チリン監督のこれまでの作品、『シングルス』 や 『お熱いのが好き』 を観ていなかったな...


My 評価: ★




『몽타주 / モンタージュ』
英語字幕

原題: 몽타주
製作年: 2012 年
監督: チョン・グンソプ
出演: オム・ジョンファ、キム・サンギョン、ソン・ヨンチャン、チョ・ヒボン、チョン・ヘギョン  

あらすじ: 刑事チョンホ(キム・サンギョン)は担当していた誘拐事件の時効の 15 年が迫っていることを、誘拐された少女の母親ハギョン(オム・ジョンファ)に告げにやってくる。やつれきったハギョンの姿を見てやりきれないチョンホ。そんなある日、15 年前と手口が似ている少女誘拐事件が発生。孫娘を誘拐されたハンチョル (ソン・ヨンチャン) は犯人が指示に従って警察の裏をかく行動に出る。チョンホは15年前の事件との関連性も視野に入れ、犯人を追いつめて行くとそこにいたのは...

=====

スリラー劇としては上手く構成されていて面白く観ました。予想だにしない反転劇にも驚かされ、ストーリー展開は滑らかだったと思います。とくに、15 年前の誘拐事件と新たに起きた誘拐事件の時間軸を動かして見せていて、それもただ往ったり来たりするのではなく、刑事チョンホの行動と 15 年前に娘を誘拐された母親ハギョンの行動を交錯させながら工夫して見せています。観ている方は、緊張感が途切れることなく惹きこまれるので没入しやすかったです。

すべての真実が明かされる場面も、これ見よがしにタネ明かしをするのではなく、新たに起きた誘拐事件がどの時点から出発したかという犯人の確固たる動機を明らかにすることで、観る者に十分な説得力をもたらすという効果もあったと思います。

終盤に入ると、ぼんやりしていた、現在と 15 年前の過去と少し前の過去という 3 つのポイントが徐々に浮き上がってくるという手法は面白いと思いました。

ただ... 事件の最終的な解決方法は、それでいいのかなと思いました。正義や真実よりも情が優先するのは、韓国的だなと思ってしまいました。ある意味、復讐を容認する社会なのでしょうかね。その部分だけは後味が悪かったですね。

被害者と刑事という関係だったオム・ジョンファとキム・サンギョンは役柄にぴったりはまっていたし、なんといっても、絶望の淵に立つ母親役を好演したオム・ジョンファが印象に残りました。感情表現という点で、不必要に喚き散らすような陳腐な表現ではなく、押さえきれない内的な衝動をうまく表現していてい良かったなと思います。

そういえば、『殺人の告白』 で気味の悪い犯人役だったチョン・ヘギョンが刑事役として出ていたので、思わずその刑事さんを疑ったワタシ...的外れもいいところですが...(笑)
 
余談ながら、チョン・グンソプ監督は、『ゴースト・タクシー』 の助監督だったという事実に思わずニンマリしてしまいました。


My 評価: ★★★


tag: 韓国映画

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