スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

9 月に観た韓国映画


9 月に観た韓国映画は 3 本。

『次の朝は他人』
ホン・サンス監督特有の時間の流れ。酒と男と女...

『新世界 (原題)』
なんのことはない 『インファナル・アフェア』 の韓国アレンジ版。

『恋は命がけ』
劇場で見なくて正解。




『次の朝は他人』
日本語字幕

原題: 북촌방향
製作年: 2011 年
監督: ホン・サンス
出演: ユ・ジュンサン、キム・サンジュン、ソン・ソンミ、キム・ボギョン

あらすじ: 冬のソウル。映画監督ソンジュン (ユ・ジュンサン) は、北村に住む先輩のヨンホ (キム・サンジュン) を訪ねてやってくるが、先輩と連絡がつかない。ようやくヨンホと出会えたソンジュンは、先輩の連れてきたボラム (ソン・ソンミ) とともに、行きつけのバー「小説」に向かう。バーのオーナー (キム・ボギョン) は、ソンジュンの昔の彼女にそっくりで、たちまち魅了される。

= = = = = =

舞台は、韓屋が立ち並んでいることで有名なソウルにある北村。そこで男女 4 人を巡る出来事をモノクロで綴っています。モノクロが冬の街のたたずまいを効果的に映し出していると思いました。

この作品、観ながら混乱することがあります。それは登場人物たちが 「小説」 というバーに 3 回行くのですが、その時系列がバラバラということ。3 回の訪問には前後関係がなく、時の流れの先が分岐しているような、次元がいくつも重なっているような話になっています。平たく言うと、3 回の訪問でありながら、一晩の出来事を 3 パターンで見せているような...。

そもそも店名が 「小説」 であることが意味深。店に入ると、そこからは小説の中の出来事のようにで、あんなことも、こんなことも、あらゆるストーリー展開の可能性が待っているということなのかもしれません。

ホン・サンス監督作品というと、酒を飲みながらウダウダと男と女が話をする... というイメージで、本作もそのまんまなのですが、ワタシがホン・サンス作品が好きだなと思うところは、情を押し付けないところです。

韓国のコンテンツは、ドラマでも映画でも情念をゴリ押ししてくるものが多くて、ここで笑ってください、ここで泣いてくださいと、うんざりすることがあります。そういうものが、ホン・サンス作品にはないと思います。反面、登場人物は感情表現がミニマムなので、何を考えているのかわからない、あやしい人たちだったりするのです。

本作の登場人物たちも、一体何をしたいのか、何を言いたいのかよくわかりません。どこか肝心なことをはぐらかされているような、理解されることをあえて拒んでいるようなところがあって、一筋縄ではいかない人たちに翻弄されて、見終わってもすっきりしない、小難しい作品なのです。

My 評価: ★★★☆




『新世界 (原題)』
英語字幕

原題: 신세계
製作年: 2012 年
監督: パク・フンジョン
出演: イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミン、パク・ソンウン、ソン・ジヒョ

あらすじ: 企業型犯罪組織ゴールドムーンの勢力が増し、警察庁捜査企画課のカン課長 (チェ・ミンシク) は、イ・ジャソン (イ・ジョンジェ) に潜入捜査を命じる。8 年後、ジャソンはグループ No.2 の実力者チョン・チョン (ファン・ジョンミン) の右腕となっていた。そんな折、グループの会長が死ぬと、後継者争いが勃発する。ジャソンは、いつ自分を裏切るかも知れない警察と、兄弟の杯を酌み交わしたチョン・チョンとの間で葛藤する。

= = = = = =

面白いと聞いていた本作ですが、印象としては、香港映画 『インファナル・アフェア』 の韓国アレンジ版。早い段階から 『インファナル~』 臭さが強烈で、あらためて 『インファナル~』 が世界の映画界に及ぼした影響ってすごいなと改めて思いました。

『インファナル・アフェア』 のハリウッドでのリメイク作はマーティン・スコセッシ監督の 『ディパーテッド』 でしたが、本作はリメイクではないアレンジ、という韓国映画がお得意とするパクリにならない程度のビミョーな立ち位置の作品。

義理と人情が交錯するストーリーラインはだいたい読めてしまい、イ・ジョンジェがのし上がるラストも予想通りで、「やられた」 感はありませんでした。

ただ、イ・ジョンジェに対して、見る側が感情移入するように仕向ける演出は面白いと思いました。キャストは申し分なく、イ・ジョンジェとファン・ジョンミンの怪しいバディ関係も良かったです。チェ・ミンシクの刑事役という設定が、『悪いやつら』 を観た後だと笑えてしまったりして...

しかし、「新世界」 というより、いつもと変わりばえしないお決まりの 「カンペ世界」。暴力的な韓国映画というステレオタイプなイメージをそのまま映像にしたような出来栄えで、もうこういうのは要らないからさ... と思ってしまいました。

ノワールを標榜していながらも、ファム・ファタールが登場しないため、どうみてもギャングたちの抗争が主軸の任侠映画でしかなく、目新しさが感じられません。

80 年代、カンペの方々は日本のヤクザさんとのお付き合いが深いようでしたが、今は中国とのお付き合いが深いようで、カンペの世界も、世界情勢、経済情勢とともに変化していくのですね。本作では、延辺の貧しい中国系朝鮮人を手先として使ったり、チョン・チョン (ファン・ジョンミン) は上海支社 (?) の代表だし、チョン・チョンとジャソン (イ・ジョンジェ) は中国系という設定でした。それが、目新しさにつながるというわけでもないかと...

結局のところ、『インファナル~』 から抜け出せていないし、超えることもできていないのですよね~。残念。

My 評価: ★★☆




『恋は命がけ』
日本語字幕

原題: 오싹한 연애
製作年: 2011 年
監督: ファン・イノ
出演: イ・ミンギ、ソン・イェジン、パク・チョルミン

あらすじ: ジョグ (イ・ミンギ) は、ストリートでマジックを披露して暮らしている。ある日、観客の中にとてつもなく不気味な雰囲気を醸し出すヨリ (ソン・イェジン) を発見する。ジョグはその姿にインスピレーションを得て、ホラー・マジックショーを始めると、それが評判となり、大成功を収める。しかし、ヨリは、ジョグやピルドン (パク・チョルミン) らマジックショーの仲間たちに心を開こうとしない。実は、ヨリの周りには死者の霊が度々姿を見せるのだが、それはヨリが高校時代に経験したある悲劇が関係していた。

= = = = = =

幽霊に追いかけられる女をめぐるラブコメって... 今、放送されているドラマとどこか似たような設定じゃない? 同じような素材をあの手この手で見せているという感じが拭えませんが...

ドラマはさておき、本作のようなジャンルをホラーラブコメとでも言うのでしょうかね。ホラーとラブコメを共存させるのは難しいでしょうから、さぞかしチャレンジ精神旺盛なのかと思いきや、そうでもなく... ただ、幽霊の姿を思いきりホラーっぽく仕立てているだけ。無理やり押しこめた感がありあり...

ストーリーは、たいした話でもないのにもっさりもっさりとしたテンポで展開するので、思わず途中で早回しにしてしまいました。

キャストは良いのか悪いのか、よくわからず... 個性派俳優のパク・チョルミンを道化回しのように使っているのもありきたり。ただし、これまでイ・ミンギの良さがいまひとつ理解できていなかったのですが、この作品を観て、少しだけ理解できるようになりました。美しい容貌が演技の障壁になるパターンに陥らないよう、そのまま、のびやかに真っ直ぐ育って欲しいな~ (笑)。

苦手なヒロインのソン・イェジン... 雰囲気は嫌いではないのですが、どのドラマや映画をとってみても演技がワンパターン... 酔いつぶれるシーンなどは、まるで、小さな芝居小屋の素人演劇でも見ているような、オーバーなリアクション。ついでに、やや不自然な鼻の形が気になって気になって仕方ありませんでした(笑)。

劇場で観ていたら、まちがいなく熟睡していたと思います。

My 評価: ★







 

tag: 韓国映画

コメント:

コメントの投稿


非公開コメント:

プロフィール

lotusruby

Author:lotusruby
当ブログ内での画像・動画は個人で楽しむ範囲で掲載しており、記事文中は敬称略とさせていただきます。

ブロガーさんとのリンクは歓迎ですが常識の範囲でお願いいたします。また、Twitter への記事リンクは事前にご照会いただけると幸いです。さりげなく拍手をくださる方、ありがとうございます。

なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

twitterwidget
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。