スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『刀と花』 全 20 話 視聴完了 ♪♪

視聴率の低迷にあえいだ水木ドラマ 『칼과 꽃 / 刀と花 全 20 話、視聴完了。

最終話のラスト 15 分、オイオイと泣き崩れながら見て、何度もリピートしてしまいました。

ワタシの心が枯れていたせいか、求めていたせいか (笑)、口にするのはこっぱずかしいのですが、久しぶりに 「愛の力」 というものに触れたと言いますか...。ただし、そこへたどり着くまでのストーリー展開は鈍かったため、洗練されたカットの数々が、視聴者に理解されなかったところは少し残念です。

刀は花を折るために使うのではなく、花を守るために使うもの...。 

sword and flower_poster


ネタばれあり。長いです...^^;


『칼과 꽃 / 刀と花
KBS 全 20 話 2013.07.03 ~ 2013.09.05

演出: キム・ヨンス、パク・ジンソク
脚本: クォン・ミンス

出演:
キム・オクビン → ムヨン ソヒ王女
オム・テウン → ヨンチュン (ヨンゲソムンの庶子)
チェ・ミンス → ヨンゲソムン (高句麗の重臣)
キム・ヨンチョル → 栄留王
オン・ジュワン → チャン (後の宝蔵王)
キム・サンホ → ソ・サボン (クムファダン頭領)
ノ・ミヌ → ヨンナムセン (ヨンゲソムンの嫡子)

あらすじ: 高句麗滅亡のきっかけとなったヨンゲソムン (淵蓋蘇文) のクーデターを取り上げ、栄留王の王女と、ヨンゲソムンの庶子ヨンチュンとの恋物語。


= = = = = =


■ ペンタゴン構成

現地では酷評の嵐だったようで、レビュー記事もいくつか目を通しましたが、同意できるところが多々ありました。

ストーリーはとてもシンプルで、高句麗版ロミオとジュリエットを標榜していましたが、高句麗版 「王女の男」 のようでもあり、内容は既視感があり目新しさがなかったと思います。ましてや凝りすぎた演出がやはり理解を得られなかったのかなと思います。

歴史ドラマがどうしても群像劇になってしまうところは仕方のないところですが、特定の登場人物のキャラが突出しすぎても薄っぺらくなってしまうし、相互キャラが抑制しすぎてもまとまらず、その兼ね合いが難しいところだなと思いました。

本作の場合、ヨンチュンと王女のラブストーリーが基軸のはずなのですが、全般的に政治劇が前面に押し出されたところ、しかも高句麗を滅亡に導いた後ろ向きな時代背景だったこともウケなかったのだと思われます。

個人的には、ヨンチュン (オム・テウン)、ヨンゲソムン (チェ・ミンス)、栄留王 (キム・ヨンチョル)、チャン (オン・ジュワン) の男性キャラ 4 人に、王女 (キム・オクビン) の女性キャラ 1 人を加えたペンタゴン構成を面白く見ました。このキャストは演技面でも安心して見ていられたし、キム・オクビンの演技については当初議論がありましたが、低視聴率になると必ず犯人捜しをするメディアの悪習としか言いようがなく、何ら問題はなかったかと。

swordflower_ojw_ep07_01.jpg
上:チャン (オン・ジュワン) ヨンチュン (オム・テウン
下:栄留王 (キム・ヨンチョル) ヨンゲソムン (チェ・ミンス)


栄留王とヨンゲソムンの対立劇 - 外交政策で対立した 2 人でしたが、貫録はもちろんのこと、この対立には圧倒的な緊張感が漲っていてさすがでした。おそらく相互補完すべき相手だったのでしょうが、権力というものは残酷なものです。ヨンゲソムン役のチェ・ミンスは、初めから最後まで高句麗という国を見据える人物として登場し、クーデターを起こしたがゆえに、高句麗滅亡のきっかけを作った張本人と言われ、悪人としての役回りでもありましたが、そのカリスマ性はひしひしと伝わってきました。

ヨンチュンと王女の恋愛劇 - ラブストーリーを期待すると前半から中盤にかけては裏切られるのですが、終盤になると、これは恋愛劇だったのだということを思い知らされます。愛=花は、復讐=刀に勝てるのか。

ヨンゲソムンとチャン (宝蔵王) の背信劇 - 高句麗の未来図を共有した 2 人。外交政策の対立から王と反目することになったヨンゲソムンと、優秀な王族でありながら王から家臣扱いされることに苦悩するチャン。栄留王を排除するという選択肢にかけた 2 人は、同志であり、また宿敵ともなり、そのシーソーゲームが見どころでもあります。

ヨンゲソムンとヨンチュンの父子劇 - 庶子であるがゆえにヨン家に場所はないと父ヨンゲソムンから無下に言い渡されたヨンチュンが、何とかして父に認められようとする切なさも見どころです。自分の父親が愛する女の父親を殺したため、その女の仇敵となってしまう...因縁のクーデターに翻弄されるヨンチュン。ヨンチュンがやがてヨンゲソムンに認められるようになるところ、見かけはクールなのに実は情の通う父子関係だったような気がします。

チャンと王女の葛藤劇 - 直系の王女にしてみれば、従兄弟のチャンの裏切りは許せないのは当然。しかし王位に就いてもヨンゲソムンの前では力を持てないチャン。王族としてのチャンの失望感、罪悪感、後悔、葛藤は膨らみ... 王家の威信を取り戻そうとするチャンに、王女は最終的にどう迫るのか...。

後半になると、栄留王が倒れた後、ヨンゲソムンの嫡子ヨンナムセンが、ヨンゲソムンとヨンチュンの間に割って入ることになります。ナムセンの登場そのものは別に悪くないのですが、どうにもキャラクター設定とキャストに問題があるような... (後述を参照)。



■ 映像への依存

何よりも特筆すべきは映像が斬新なこと。さすがキム・ヨンス PD。ひとつのシーンにいくつのもカットを畳み掛けるように見せるので、かなりしつこいと感じるかもしれません。

たとえば、階段を登るシーンでは、その姿を、上から、下から、前から、後ろから、横からとらえるのです。また、ただ扉を開くだけのシーンであっても、扉を開くカットが 4~6 パターン連続挿入されます。こういうのって、小手先の演技が通じないというか、腹に力を入れて全身で演技することが求められ、俳優さんは大変だろうなと思いました。

ヨンゲソムンの表情を連続 20 カット以上とか (第 2 話)、ヨンチュンが王女の出会いから今日までを走馬灯のごとく思い出す超高速連続カット (第 15 話?) とか、見事な編集もあります。衣装や色彩感覚も好きでした。

ただ、セリフが非常に少なくて、映像に依存しすぎていたところがあり、従来の史劇とは雰囲気がかなり違っていたように思えました。1 編の映画を 20 話に引き延ばしたよう... という視聴者コメントも見かけ、それにもなんだか頷けるような気がしました。また、史劇では聞きなれないサウンドの BGM の選曲とその使い方は独特で、ワタシはとても気に入っていたのですが、現地ではなぜだか嫌われたようです。

さらに画的に外と内を際立たせるためか、「自然光」 を重視した照明で室内が極端に薄暗かったのも、当たり前の演出だと思うのですが、ドラマファンには嫌われたかもしれません。電気のない時代であっても、LED でも付いているのかと思うほど煌々とした室内の場面に目が慣れていると、違和感があるのだと思います。

こうしたもろもろの点で、史劇ドラマ好きの人にはウケない要素満載...(笑)

個人的には、視聴過程ではいろいろありましたが、終わってみればかなり面白く観てしまったというのが本当のところです。別にマニアックをきどるつもりもなく、見る視点はそれぞれだと思うのです。


■ 推しメン No.1  

何度も語ってきましたが、ワタシのイチオシのキャラクターは、最初から変わっていません。栄留王の後継となるチャン=宝蔵王 (オン・ジュワン)。オン・ジュワンの好演は、とりわけ目を引きました。

栄留王との葛藤、背信、ヨンゲソムンとの提携と対立、王家の威信と罪悪感、王女との対峙と和解... そのひとつひとつの細やかな心理が伝わるような緻密な演技だったと思います。

ラストぐらいは自分でキャプろうかと。

sf_ep20_011.pngsf_ep20_012.pngsf_ep20_013.png
「高句麗を頼みます...」
仇敵のチャンに頭をさげる王女の覚悟を知る。

sf_ep20_014.png
「高句麗の王は陛下しかいません... 正しいご決断を」
涙するチャン。

sf_ep20_015.png
「陛下を信じています」
ヨンゲソムンの言葉に意表をつかれるチャン。

sf_ep20_016.png
ここが正念場よ、陛下!!

sf_ep20_019.png
高句麗の未来のためにヨンゲソムンと手を握ったチャン。
私情で権力を握ろうとするナムセンとはレベルが違うのね...
「ナムセンよ、死んでくれ」 と心の底から願ったけど...



■ まさかのオム・フォースのとりこ?

ワタシもついにオム・フォースのとりこに... 前回記事でも書きましたが、映画もドラマも出演作品はほとんど見ていると思うのですが、これまで一度たりとも揺れたことのなかったオム・テウン

今回ばかりは、参りました~。ヨンチュンの王女に対する抑制された献身的で寛容な愛。純愛とか、そういうチープな表現をしたくありません。後半は、そのヨンチュンの心の奥底に秘められた愛に心を動かされ、涙しつつ、王女になりた~いとモーレツに思ったワタシ (爆)。

sf_ep20_017.pngsf_ep20_018.png
「王女様は私より先に逝くことはできません」
ヨンチュン LOVE。

sf_ep20_021.png
王女の潔さにも涙。ヨンチュンとともに...
一切の音を遮断した静寂のラストシーンは心に沁みました。


そういえば、不釣り合いな BGM と奇抜な演出で視聴者から不評をかったという逸話になってしまった、第 1 話でのヨンチュンと王女の出会いの場面。メロラインにはしっとりロマンティックなメロディをという定番を覆す、グルービーでジャンゴ風な BGM を流して、画期的な音楽の使い方だと思いました。なぜそんなに不評だったのでしょうかね。ワタシはとっても気に入っていたので、その後、その BGM が使われなかったのは残念で仕方ありません。

しかし、あとから見返すと、この場面は 2 人の愛が決してロマンティックなものではないことを暗示していたことがわかり、いやぁ、すごい演出だったなと今さらながら舌を巻きました。いまやお気に入りの場面ですが、再現してみましょう。

sf_ep01_012.png
同じ髪飾りを手にする 2 人。きゃっ。

sf_ep01_013.png
ヨンチュンに一目ぼれの王女がちょっとかわいい。

sf_ep01_016.png
ヨンチュンを見失って焦る王女。

sf_ep01_017.png
あっ、いたいた。でもここが意味深。
運河をはさんで、別々の道を並行に歩く 2 人。

sf_ep01_020.png
通り向こうから嬉しそうな王女。ヨンチュンも意識してるよね。

sf_ep01_022.png
またもやヨンチュンを見失って姿を探すけれど...
背後に感じるヨンチュンの気配。

sf_ep01_024.png
これが噂の仰天演出。王女の逆さづり。

sf_ep01_025.png
抱き合うことのできない 2 人。



■ サブキャラに難あり

>> 不要なナルシスト

前回記事でも意地悪を書きましたが、中盤から途中投入されたキャラ&俳優たちは、このドラマにとって好材料にはなりませんでした。

特に、ヨンナムセン役のノ・ミヌは、執拗なカメラ目線に加え、カメラを意識したナルシスト演技に酔っているように見えました。演技力が備わっているならまだしも、ナムセンに限って、他のメインキャラとのバランスを無視した正面カットの多さにも辟易させられ、演出方針が一貫していなかったことも不満です。

中性的な容貌で、権力欲にとらわれ、簡単に刀を振りまわす冷酷な狂人なんだか、そのわりには、父ヨンゲソムンから寵愛を受ける兄ヨンチュンに嫉妬する様は、ただの甘ったれ御曹司なんだか? 妙にキャラクターをこねくりまわして失敗した典型的な例だと思います。

このドラマではどのキャラもとてもシンプル (シンプルすぎるほど)。シンプルであるからこそ、あらゆる角度からのいくつもの長いショットに耐えられる演技力を要すると思うのです。ナムセンが、単純に刀を振り回すことが好きなオネエキャラであったならば (笑) 面白かったかもしれませんね。

キャラクター設定が悪いのか、キャストが悪いのか... 両方ですかね。終盤はメインキャラ扱いだったので、派手な俳優より地味でも演技の上手い俳優に演じてもらいたかったなと思います。


>> 活躍なしのクムファダン

王室の隠密警護団という設定のクムファダン。活躍したのは第 1 話の冒頭だけという...その後、王女をひたすら守るはずが... 中途半端なんですよね。最初からいまひとつだなと思っていたのですが。ラストでも何じっと座ってるの? 頭領ソ・サボンにキム・サンホを配していながら、もったいないという感じでした。


*『刀と花』 関連の拙記事
1~4 話
5~8 話
9~16 話








tag: 韓国ドラマ 刀と花 オン・ジュワン オム・テウン

プロフィール

lotusruby

Author:lotusruby
当ブログ内での画像・動画は個人で楽しむ範囲で掲載しており、記事文中は敬称略とさせていただきます。

ブロガーさんとのリンクは歓迎ですが常識の範囲でお願いいたします。また、Twitter への記事リンクは事前にご照会いただけると幸いです。さりげなく拍手をくださる方、ありがとうございます。

なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

twitterwidget
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。