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7 月に観た韓国映画

7 月に観た韓国映画は 3 本。 (『ベルリンファイル』 除く)

『南営洞 1985』 (再見)
ドラマ 『サメ』 にも登場する南営洞の話。昨年 BIFF で観たものの、日本で上映会があったので日本語字幕で鑑賞できました。上映会にはチョン・ジヨン監督とイ・ギョンヨンが参加。

『折れた矢』 (再見)
昨年観ていたのですが、感想を書きそこなっていました。上記作品と同じチョン・ジヨン監督の作品。

『ラブフィクション』
シナリオが面白い...






『南営洞 1985』
再見 日本語字幕

原題: 남영동 1985
製作年: 2012 年
監督: チョン・ジヨン
出演: パク・ウォンサン、イ・ギョンヨン、ミョン・ゲナム、イ・チョニ、ムン・ソングン

あらすじ: 軍部独裁政権下の 1985 年。民主化運動家キム・ジョンテ (パク・ウォンサン) は警察に連行される。ソウル龍山区南営洞にあった 「対共分室」 は、共産主義者や北朝鮮のスパイを摘発する名目で、多くの民主化運動家がここで拷問を受け、うその自白調書を取られた。ジョンテはその「対共分室」で 22 日間にわたり、拷問のスペシャリストであるイ・ドゥハン (イ・ギョンヨン) からおぞましい拷問を受ける。

= = =

感想は、昨年 BIFF で観たとき (
感想) とほぼ同じです。フィクションとノンフィクションの境界線を彷徨っているような曖昧さがあまり好きではないと書きましたが、その点は変わりません。ただ前回は拷問シーンがあまりに残酷で、そちらばかりに気を取られていましたが、今回は少し引いて見ることができ、さらに日本語字幕で確認できたのは良かったです。

そして、実話に基づいているもののこれはあくまでもフィクションであり、社会派の映画という位置づけのようで、曖昧だと感じたことは、あくまでもワタシの主観です。

韓国における民主化がいかに難産だったかということが垣間見られ、内向きな内容ではあるのですが、イデオロギーが人を惑わす時代を経験している国は多いだろうし、日本もそういう時代を通ってきていると思います。

上映後のトークショーには、南営洞ではないものの実際に当局から拷問を受けたことのある方の経験談が紹介され、どうしても映画の中身に深く足を踏み入れざるをえない痛ましさや生々しさの残る作品でもあります。

面白いか面白くないか、良いか悪いか、そういうことを議論するような作品ではないので、観た者が感じるものがすべてなのではないでしょうか。

My 評価: ★★☆




『折れた矢』
再見 英語字幕

原題: 부러진 화살
製作年: 2011 年
監督: チョン・ジヨン
出演: アン・ソンギ、パク・ウォンサン、ムン・ソングン、イ・ギョンヨン

あらすじ: 大学入試問題の誤謬を指摘したことで、逆に大学側から解雇されてしまったキム教授 (アン・ソンギ) は、不当解雇だとして大学を訴える。何度も続く裁判で負け続けたキムは、腹が立ち裁判長をクロスボウで脅すという暴挙に出て逮捕されるが、キム自身はクロスボウを撃っていないと主張。検察側が提出する証拠の矛盾を指摘していくが、司法省はそれでもキムに有罪判決を下そうとする。

= = =

本作は、『南営洞 1985』 よりひとつ前のチョン・ジヨン監督作品。2007 年に韓国で実際に起きた事件、かつての裁判で自分に対して有罪判決を言い渡した判事に矢を撃ったとして元大学教授が拘束された「クロスボウ・テロ事件」をもとにした、司法に疑問を投げかける社会派作品。

『南営洞 1985』 よりもこちらの方がエンタメ要素が強く、法廷の場面が多いものの、映画として楽しめて見やすいと思います。

リーガルものには検察 vs 弁護士という構成が多いと思うのですが、この物語には裁判官までが事件に関与し、弁護士のみならず被告も黙ってないという、それぞれの立場や関係性がやや複雑。普通なら観るのが面倒な感じがするのですが、どちらかというと人間ドラマ的な側面を強調したところが功を奏して、見やすかったのかなと思います。

それもひとえにキャラクターの作り方、見せ方が上手かったなという印象でした。アン・ソンギ演じるキム教授、パク・ウォンサン演じる弁護士、この 2 人のコンビが絶妙でした。もちろん、助演の方々にも抜かりはなくて。裁判官として、キム・ウンス、イ・ギョンヨン、ムン・ソングンとそうそうたる顔ぶれが次から次へと揃うのもの、チョン・ジヨン監督作品ならではのお楽しみでもあります。

警察、検察、裁判所のお粗末さを露呈するというのは、韓国コンテンツでは見慣れた素材ではあり、そうした権力に立ち向かうひとりの人間を描こうとする人間ドラマの湿っぽさもつきまとうものの、社会派という堅さもキッチリ残していて、バランスの取れた作品だったと思います。

My 評価: ★★★★ (昨年は★★★☆)




『ラブフィクション』
英語字幕

原題: 러브픽션
製作年: 2011 年
監督: チョン・ゲス
出演: ハ・ジョンウ、コン・ヒョジン、チョ・ヒボン、チ・ジニ

あらすじ: 完ぺきな女性を探し続け、31 年間のまともな恋愛を一度もしたことがない小説家ク・ジュウォル(ハ・ジョンウ)。そんな彼の前に完璧な女ヒジン(コン・ヒョジン) が現れる。一目惚れしたジュウォルは、なんとかヒジンをものにしようとし、そんなジュウォルの健気さに、ヒジンも少しずつ心を開き始める。

= = =

本作の監督は、キム・コッピやチョン・ホジンが歌って踊り出す 『삼거리 극장 (三差路劇場)』 のチョン・ゲス。日本語版が出ていない 『三差路劇場』 を見ている人は少ないと思いますが、ミュージカル劇で、これがなんとも言えないレトロなシュールさが詰まっている作品なのです。今回も脚本はチョン・ゲス監督の描き下ろしということで期待していましたが、やはり面白かったです。

主人公が小説家という設定なので、そのジュウォルが書く小説が劇中劇として、現在進行中の恋愛劇と重なり合って進行します。その小説のタイトルは 「腋毛夫人」 。どうしてそんなタイトルになるかは見てのお楽しみで、大爆笑なのですが、日本にもかつてそんなことで一世を風靡した人がいたような... この映画の公開後、コン・ヒョジンの腋毛に注目が集まったというのも頷けます。

レトロなフィルムの質感に収められた劇中劇の使い方とか、2 人の絶妙な 「間」 の取り方とか、洒落たセリフとか、見どころが多くあって、『三差路劇場』 同様にシュールさが散りばめられた特異な空間で繰り広げられるラブコメとでも言いましょうか...。

この作品、シネマート六本木の 「ハ・ジョンウ祭り」 で上映されるらしいので、気の利いたセリフを確認しようと思っています。

My 評価: ★★★★







tag: 韓国映画

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