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6 月に観た韓国映画 vol.2

6 月に観た韓国映画 vol.2 は、ご贔屓衆がらみで。

『殺人の告白』
ご贔屓俳優チョン・ジェヨン出演。予想していたものよりずっと面白い...。

『ベルリンファイル』
ご贔屓監督リュ・スンワンの新作。期待をやや下回り...




!ネタバレあり!
『殺人の告白』
日本語字幕

原題:내가 살인범이다
製作年:2012 年
監督:チョン・ビョンギル
出演:チョン・ジェヨン、パク・シフ、キム・ヨンエ、チェ・ウォニョン、チョン・ヘギュン、チョ・ウンジ、オ・ヨン

あらすじ: 15 年前に起こった連続殺人事件の犯人を名乗る男イ・ドゥソク (パク・シフ) は、時効が成立し無罪となり、自らの犯した殺人を記した本を出版。衝撃的な内容と完璧なルックスを兼ね備えたドゥソクは、一躍時の人となる。15 年間事件を追い続けてきた刑事チェ・ヒョング (チョン・ジェヨン) は、ドゥソクの出現に疑念を抱く。

= = =

展開が早くて最後まで惹きつけられるストーリー。本作では、このストーリー性が最も優れた点なのかもしれません。

時効が過ぎて無罪となって現われた連続婦女殺人犯が手記を出版。しかもその殺人犯は美男子なものだから、マスコミも騒ぎ、世間も騒ぎ、彼はまるでスター扱い。そういう社会の歪みを皮肉りながら、殺人犯 vs 刑事のガチンコ対決が展開するのかと思いきや、アクションを交えながらの復讐劇に転じ、さらに情念劇を練りこむという強引さ。2 時間の尺に盛り込みすぎで荒削りな感じもありますが、それさえも魅力だと感じられます。

何と言っても、ワタシのご贔屓衆筆頭のチョン・ジェヨンがやはり魅せてくれました。犯人を追い続ける刑事としての執念のみならず、そこに愛があったなんて... いやもう、この展開にニンマリせずにはいられません。そういう設定が少ないもので (笑)。

いかにも体を張っていますと言わんばかりのアナログなアクションは、ちっともスタイリッシュではないのですが、CG 処理もなく、どこかの拳法を使っているわけでもなく、「素」 の闘いが逆に面白く見えました。

アクションのみならず、作品全体が正攻法とでも言いましょうか、真正面から取り組んでいる感じがして、ついつい後押ししたくなってしまいます。

ただ、チョン・ジェヨンがインタビュー記事の中で、1 度だけならわからないけれど、2 度、3 度見ると、あちこち矛盾点があると語っていましたが、主演俳優がそんなこと暴露していいのかというツッコミは置いておくとしても、回を重ねると確かに 「あれっ?」 と思うところが出てきます (笑)。

たとえば...

冒頭の呑み屋での乱闘シーンですが、ヒョングが呑んでいる場所に、なぜわざわざ犯人が乱入してくるのか不可解... しかも、あの時点ですでにヒョングの恋人は攫われているのですよね。まだ顔は割れていなかったとはいえ、お尋ね者の犯人は、自分を追いかけるヒョングのことは知っているわけで、あれは偶然だったのか、ちょっと不自然な気がします。

また、イ・ドゥソクが蛇に噛まれたあと救急車で搬送され、カーアクションになりますが、蛇の毒が身体に回っているのはずのドゥソク、あのアクションはどうみても無理でしょ... とかね。

そうしたこともまたご一興ということで。

ところで本作のジャンルは何なのでしょうか。答えに困りますね (ってワタシが困ることはないけど)。サイコスリラー劇を装いながら、社会劇、アクション劇、復讐劇、そして人間ドラマへとジャンルが軽々と変容していくので。ジャンルの変容という視点では、コンゲームから最終的に親子劇を描いた人間ドラマに落ち着く、やはりチョン・ジェヨン主演の 『カウントダウン』 (監督: ホ・ジョンホ) とどこか同じ匂いがするような気がします。


My 評価: ★★★☆ (甘いです)




!ネタバレあり!
『ベルリンファイル』
日本語字幕 試写

原題: 베를린
製作年:2012 年
監督: リュ・スンワン
出演: ハ・ジョンウ、ハン・ソッキュ、リュ・スンボム、チョン・ジヒョン、イ・ギョンヨン、クァク・ドウォン

あらすじ: 舞台はベルリン。北朝鮮諜報員ジョンソン (ハ・ジョンウ) は、秘密裡にアラブ組織と武器取引を行おうとするも、その現場を韓国情報院のジンス (ハン・ソッキュ) に嗅ぎつけられ、銃撃戦の挙句その場から脱出。取引情報が漏れていたことに疑問を抱くジョンソンだったが、ジョンソンの妻ジョンヒ (チョン・ジヒョン) に二重スパイ疑惑が浮上。また本国からは、ベルリンを掌握するためトン・ミョンス (リュ・スンボム) が派遣される。

= = =

本作は、今年日本で公開される韓国映画の中で個人的に最も期待していた作品。試写会&監督のトーク付きで鑑賞。リュ・スンワン監督の姿を見ただけでも、点数が上がってしまう予定でしたが...

本作は、非常に密度の濃いアクションスパイ劇。銃撃戦のシーンが多く、空間の使い方に苦心したという監督の言葉通り、狭い部屋での銃撃戦は人のひとつひとつ動きまで緻密に計算しつくされているような気がします。

ベルリンのド真ん中で銃撃戦... そんなこと今どきあり得ないでしょ... というところからスタートするのですが、その 「あり得ないでしょ」 は承知の上で、最大限の 「あり得る」 に近づけたそうです。

ベルリンの街の景色、街の人々の流れ、登場人物たちの表情... どれをとってもスクリーンへの映り込みの良さが光っていて、カメラワークが洗練されています。画面サイズはシネスコなので、大きなスクリーンでぜひ鑑賞しておきたいものです。

ストーリーは、ガッツリなスパイアクションのみならずロマンス劇もあります。スパイの設定は、どうしても既視感があり、特に 『ボーン・スプレマシー』 は舞台がベルリンだったこともあり、冒頭部分は酷似しています。監督はそこに触れて欲しくないみたいですけどね。そういうところは、真っ先に指摘されることかも。

ロマンスの部分は、韓国特有のベタなもの、涙腺を刺激するようなものは何一つなく、淡々と描かれています。そういう意味では、リュ・スンワン監督のこれまでの作品が、男臭くてバイオレンス多しというイメージだったのに対して、少し柔らかな印象で、ワタシ自身はちょっと驚きました。こういうロマンスを描くんだと。

「女性を添え物的に描きたくない」 と監督は以前おっしゃっておられましたが、本作におけるチョン・ジヒョンの存在は添え物ではないと言い切れるのかなと、ちょっと意地悪な質問を投げかけたくなりました。

ハン・ソッキュの出演により、「『シュリ』 の情報員の後日談として意識した」 と監督もおっしゃっておられましたが、ワタシも個人的にはそういう目線で見ました。おそらく、そういう視点の方が、この作品の持ち味や旨みが楽しめると思います。そうでないと、どうしてもどこかで見たような場面を思い出してしまうし、アクションスパイ劇は先が読めてしまうという欠点もあるので。

何よりも豪華キャストの競演は見ごたえがあります。ハン・ソッキュ、ハ・ジョンウ、チョン・ジヒョンはもちろんですが、忘れてはならないのはリュ・スンボム。監督の最大の理解者だそうです。そして脇を固める人々も、イ・ギョンヨン、クァク・ドウォン、ミョン・ゲナムと盤石の布陣。

エンタメ要素が濃く、誰もが見やすいという点は、興行的には長所だと思いますが、作品性としてはワタシなりの不満が少し残りました。


My 評価: ★★★

tag: 韓国映画 チョン・ジェヨン

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なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

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