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4 月に観た韓国映画 Vol.2

4 月後半に観た映画は 4 本。

『僕の友人、その彼の妻』

『裏切りの陰謀』
ファン・ジョンミン主演のこんな作品あったっけ?と思ったら原題は 『モビー・ディック』 でした。まぁ、確かに原題のままだと 「白鯨」 からクレームつきそうですね。 

『容疑者 X ~ 天才数学者のアリバイ』
日本でも公開中。

『ある会社員』
もうすぐ公開予定なのに辛口...。ごめんね、ジソプ。


以下、感想のまとめです。



『僕の友人、その彼の妻』
日本語字幕

原題: 나의 친구, 그의 아내
製作年: 2008 年
監督: シン・ドンイル
出演: チャン・ヒョンソン、パク・ヒスン、ホン・ソヒ

概要: 小さなレストランでコックをしているジェムン (パク・ヒスン) と美容室を経営する美容師ジスク (ホン・ソヒ) は新婚でジスクは出産を控えている。ジェムンには軍隊時代からの付き合いの友人イェジュン (チャン・ヒョンソン)。男の子を出産してまもなく、ジスクはパリで開かれる国際美容博覧会に行く。子守りを任されたジェムンのところに、イェジュンが訪ね、2 人は久々に酒を飲む。イェジュンの車を駐車禁止区域から動かすために、一瞬家を空けたジェムン。その間、泣いた赤ん坊をあやそうとしたイェジュンは意図せずにとんでもない失敗を犯す。イェジュン、ジェムン、ジスクの間に亀裂が入る。

= = =

シン・ドンイル監督作品は、本作の後に発表された 『僕たちはバンドゥビ』 がとても印象に残っているのですが、そこで描かれていたのも友情で、ある意味、本作との共通項があるようです。ただ、本作では、友情が事件によって極端にねじ曲がっていく過程が描かれています。

本作では、イェジュンとジェムンの友情関係も、ジェムンとジスクの夫婦関係も、イェジュンとジスクの男女関係も、どこからどこまでが 「本気」 なのか、「愛」 なのかがよくわからず、人と人は交わるものの、関係性における交差点が見つからないのです。単なる男女の痴情のもつれというわけでもありません。ヒューマンドラマとしても、心理劇としても、愛情劇としても何かが欠けていて成立しないような、肉体的な描写はリアルなわりには、現実感に乏しく、だからといって精神的なメッセージもつかめないのです。

肉体的な描写ですが... そこまで描写しなくても... というシーンもあってドン引きすることも。一体、何が言いたいのか、ワタシにはさっぱりわからず...

My 評価: ★




『裏切りの陰謀』
日本語字幕

原題: 모비딕
製作年: 2011 年
監督: パク・インジェ
出演: ファン・ジョンミン、チング、キム・ミニ、キム・サンホ、イ・ギョンヨン

概要: 1994 年 11 月、ソウル近郊のパラム橋が突然爆発する。この事件を追う新聞記者イ・バンウ (ファン・ジョンミン) の前に、故郷の後輩ユン・ヒョク (チング) が現われる。ユン・ヒョクは司令部から資料を持ち出して脱走してきたのだ。パラム橋事件が仕組まれた事件ではないかと真実を明かすために、イ・バンウは同僚記者のソン・ジンギ (キム・サンホ)、ソン・ヒョグァン (キム・ミニ) と特別取材チームを設けるが、何者かが取材を邪魔する。

= = =

原題の 「モビー・ディック」 からして、すぐにハーマン・メルヴェルの 「白鯨」 を意識させますが、映画の冒頭で小説の一説が紹介され、「白鯨」 とかぶらせて見せようとする思惑が見え見えなのですが、それは無理がありハズレだったと思います。

本作にはモデルとなった実際の事件をベースとしている。1990 年、保安司要員として勤務中に民間人主要人物 130 人余りの査察カードとフロッピーディスクなど関連記録を持ち脱営した後、韓国キリスト教教会協議会人権委事務室で良心宣言を行い世の中を沸きかえらせた‘保安司民間人査察事件’という事件。この事件で明らかになった、民間人監視のために偽装営業していた実在のカフェが 「モビーディック」 だったそうです。
(参考記事 → コチラ

90 年代の新聞記者が主人公なので、記録媒体にはフロッピーを使用していたり、携帯電話がなくポケベルが連絡手段だったり、新聞記者は手書きでも記事を書いていたりと、90 年代のアナログな雰囲気に、ファン・ジョンミンやキム・サンホがよく溶け込んでいて面白いです。

ただ、実際の事件をモデルにしているにもかかわらず、作品の核心は何で、どこにあるのかいまひとつ詰めが甘いようでした。政府を動かす闇の政府という誇張された存在は安っぽいし、社会正義のために走る新聞記者が書いたものは事件の真相を暴いた記事ではなく事件予告の記事というのも肩透かしで、落下点はどこなのか、迷走していたようなふしがあちこちに見られ、素材を活かしきれていないような気がしました。

My 評価: ★★




『容疑者 X ~ 天才数学者のアリバイ』
英語字幕

原題: 용의자 X
製作年: 2012 年
監督: パン・ウンジン
出演: リュ・スンボム、イ・ヨウォン、チョ・ジヌン

概要: かつて天才と呼ばれながら現在は高校の数学教師として平凡に暮らしているソッコ (リュ・スンボム) は、ある日、隣に引っ越してきたファソン (イ・ヨウォン) が偶発的に前夫を殺したことを知る。人知れずファソンを見守ってきたソッコは、彼女のために完璧なアリバイを考え出す。この事件を担当する刑事ミンボム (チョ・ジヌン) は確実な動機を持つ有力容疑者としてファソンを追跡するが...。

= = =

東野圭吾の直木賞受賞ミステリー小説 『容疑者Xの献身』 を原作とした韓国リメイク。人物設定が大きく変えられて、コリアナイズされています。物理学者の湯川先生はおらず、柴咲コウもいません。事件を追うのは普通の刑事で、数学者の隣室に住む母娘は、叔母と姪という関係になっています。数学者 (リュ・スンボム) 、隣人女性 (イ・ヨウォン)、刑事 (チョ・ジヌン) という 3 人ですっきりまとめられています。

日本版と比較すると、湯川先生がいないこともあってキャラクターに華がないのですが、見慣れた人気キャラから意図的に距離を置いていたように思えます。3 人に焦点を絞っているのでわかりやすいけれど、原作のいいとこどりをした割にはダイナミックさに欠け、作品からの吸引力に乏しいと感じました。画面は終始薄暗く心の深層に沈みこむような情景が独特でしたが、ラストはやや過剰な感性が浮き出ています。

日本版についての評価は分かれているようですが、ワタシは堤真一の秀逸な演技が好きだったこともあり、どちらかといえば韓国版の方は物足りなさを感じますが、いずれにしろ主観の問題で、見比べそのものは面白いと思います。

My 評価: ★★☆



『ある会社員』
英語字幕

原題: 회사원
製作年: 2012 年
監督: イム・サンユン
出演: ソ・ジソブ、イ・ミヨン、クァク・ドウォン、イ・ギョンヨン

概要: 表向きは金属貿易会社を装いながら、実は“殺人”請負が専門の会社に勤めているヒョンド (ソ・ジソブ)。社内でも有望なヒョンドは、ある日、アルバイトのフン (キム・ドンジュン) と共に仕事を遂行するが、会社からの業務命令に背くことになってしまう。ヒョンドはフンの母親ミヨン (イ・ミヨン) に会うが、彼女は昔憧れていた歌手だった。彼女と出会うことでヒョンドは普通の生活を夢見るようになる。

= = =

この作品を見て、真っ先に思い浮かんだ作品が、キム・ジウン監督の 『甘い人生』。なんだか似てない?と思ったのです。表向きは普通の仕事ながら裏社会でも有望な男が、ある日、女性と出会って人生が狂うって...

ただ 『甘い人生』 は明確にノワールを謳っていましたが、この作品はノワールという感じがしません。冒頭のド派手お仕事ぶりの後、終盤のドンパチ劇が始まるまでの間、中だるみと言わずしてなんと言おうかと思うほど、頭と尾を除いた胴体はタルい展開です。終わって見れば上映時間は 96 分で、長尺とは言えない長さにもかかわらず、コンパクトさも感じられない... 構成の骨組が弱いなという感じがします。

不条理テイストをちりばめたアクション劇のようですが、アクションを掲げるほどのパンチもありません。昔憧れていた女性に出会って心が揺れ、裏社会の生活から普通の生活に戻りたいと願う男... ソ・ジソプにこういう男を演じさせると、はまること間違いなしのキャスティングで、ネクタイを緩める姿に惚れぼれしましたが、ストーリー構成に難があったことは残念でした。

My 評価: ★★


tag: 韓国映画

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なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

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