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『その冬、風が吹く』 全 16 話 視聴完了

その冬、風が吹く / 그 겨울, 바람이 분다』 全 16 話、見終わりました。

16 話なのであっという間でしたが、個人的には 16 話ぐらいの長さがちょうどいいです。

放送終了後の韓国メディアの記事を読むと、絶賛記事がまたぞろ出ていますが、所詮は日本ドラマのリメイクであってプロットそのものに創意性はなく、もちろんコリアナイズされているところはあるにしても、原作ドラマのプロットが良かったということに尽きるのではないかと思います (原作ドラマは見ていませんが)。

ただし、既存のものをあらためて見せるというリメイクにはリスクが伴うし、他の作品を見てもやはり難しいものだと思うことがあり、そうしたチャレンジングな意気込みとか、リメイクなりのこだわりなどは、評価されるべきものなのでしょうね。

以下、感想を。ネタばれがあります。

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その冬、風が吹く / 그 겨울, 바람이 분다』 SBS
2013.02.13~2013.04.03
全 16 話

演出: キム・ギュテ  
脚本: ノ・ヒギョン

出演:
チョ・インソン → オ・ス (ギャンブラー、ヨンの偽の兄を騙る)
ソン・ヘギョ → オ・ヨン (視覚障害者)
キム・ボム → パク・ジンソン (オ・スの友人)
チョウンジ → ムン・ヒソン (ジンソンの恋人)
ペ・ジョンオク → ワン・ヘジ (ヨンの世話役)
キム・テウ → チョ・ムチョル (オ・スの兄貴分、取り立て屋)
キム・ギュチョル → チャン・ソン(ヨンの弁護士)
ソ・ヒョリム → チン・ソラ (オ・スの元彼女)

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Kstyle にレビュー記事があがっていて、このドラマの良いところはすべて語りつくされているのではないかと思います。

Vol.1 ― 放送終了「その冬、風が吹く」名品ドラマに悪人はいなかった
Vol.2 ― 放送終了「その冬、風が吹く」別れ難いキャラクターたちの宴
Vol.3 ― 放送終了「その冬、風が吹く」ソン・ヘギョ“チョ・インソンとは元々友達だった”
Vol.4 ― 放送終了「その冬、風が吹く」“名作”になれた理由とは?“撮影現場の教科書”
Vol.5 ― 放送終了「その冬、風が吹く」性別年齢別に分析した人気…どろどろ系ではなかったため輝けた


□ □ □


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マクチャン劇ではなかったところが支持された理由のひとつだということですが、それが 「しっとり」 した癒しドラマにつながったと言い切れるものでしょうかね。原作では 10 話しかないものを、16 話に無理やり長くした感は否めなくて、兄と妹がひたすらじゃれあう同じようなシーンを 「しっとり」 と繰り返して 見せていたことも確かではないでしょうか。

ポスプロに十分の時間をあてて、絵画のような映像に仕立て上げられたことは、見る者の目を潤す癒しになったと思います。これほど丁寧なポスプロは韓ドラでは滅多にお目にかかれません。それでも、海辺へ出かけ、雪山を登り、山小屋までの山林をおんぶして歩き... 美しい風景の中に、ビジュアルの冴えた 2 人を立たせ、エキストリーム・クローズアップで撮る... バックの風景が入れ替わるだけで、こうしたワンパターンの繰り返しに時間を費されていたような気がします。

ワタシも兄と妹の間でもやりすぎじゃないのかと前にも書きましたが、2 人のボディタッチを含むべたべたした関係性が目に余るという意見もあったようです。綿菓子、ケーキ作り、雪だるまなどのキャンキャンした場面を見ながら、語らせるセリフが洒落ているのに比べて、不釣り合いなその行動の幼稚さにはちょと首をかしげたくもなりました。それ以上に、粘っこいカメラアングルが目障りでしたが、そういえば飴玉キスとか演出した 『IRIS』 の監督だものねと... あの気持ち悪さに通じるものがあると思いました (笑)。

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□ □ □


このドラマの本来の面白さは、心理劇にあったのではないかと思います。

たとえばオ・スの場合、オ・ヨンの兄になりすましてオ・ヨンの家に潜り込み、遺産を横取りしようと企むものの、オ・ヨンと出会うことで自分の人生を見つめ、心が揺れていく過程。

母親に棄てられ孤児院で育った生い立ちの哀しさ。ゴミのような人生でも、ふてぶてしく生き抜いて見せるという、恨みがましさと強がりの交錯。かつて恋人をオートバイ事故で亡くした喪失感。いつ正体がばれるともわからない緊張感。視聴覚障害者のオ・ヨンを相手に嘘をつき、詐欺をはたらこうとする罪悪感。オ・ヨンに近づくにつれ、どうしても惹かれてゆく恋心。

オ・スが追いつめられていく中で、揺れ動いていく心の内側を、チョ・インソンは上手く演じていたと思います。

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オ・ヨンの場合、久しぶりに現われた兄との再会に歓喜し兄を心から信頼するも、やがて偽の兄だと気づき、騙されたにもかかわらず恋心を抱いてしまうことに戸惑う過程。

オ・スに比べて、オ・ヨンの心理の方が淡々としていたけど、ヒロインのソン・ヘギョは出しゃばらないところは良かったと思います。

それでも、2 人が寄り添っていく過程には、どこか物足りなさを感じるというか、こちらが揺さぶられるようなエネルギーが感じられないというか、あのソフトフォーカスの映像がそうした心理劇的なエネルギーを薄めてしまって邪魔していたような気さえします。

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□ □ □


別に悪くはないけど、絶賛されるほどのドラマとも思えないというのが、正直なところ。ストーリーにはぎこちなさもなく、まっすぐに感性に訴えかけて流れていくのですが、ワタシは天の邪鬼なもので、まっすぐすぎるとその流れに乗れないところがあり、不器用さが残るぐらいじゃないと解釈の幅が減って面白くないと感じてしまうようです。

ちなみに... ラストはハッピーエンドなのですかね? 見た目はハッピーだけど、ワタシはサッドだと見て、あれはヨンの幻想じゃないの?と思いました。ヨンは目が見えるようになったけれど、まだぼやけることがあって、そのヨンの目に映るオ・スは幻想なのでは?と (← そういう展開をワタシが望んでいただけかも)。

なぜなら、ヒソンが 「オ・スのところに何の花を持っていく?」 とチンソンに聞くと、チンソンが 「ヨンとの思い出があるラムズイヤー」 と暗い顔で応えていたので、オ・スの墓にでも供えるつもりなのかとも思えたのです。何よりも、ずっとチンソンのキャラクターというか、どういう存在なのかが判らなかったのですが、ラストがサッドであるならば、チンソンの存在が活かされる気がするのですが、ラストがハッピーならば、チンソンは何のためにいるのか益々わからなくなります。

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一方で、ヨンはカフェで働くオ・スのことはワン秘書から聞いていて、20 日前から知っていたとか、ヤケに具体的だから、やはりハッピーエンドがリアルなのでしょうかね。このエンディングがノ・ヒギョン作家の元々の意図だったのかどうかは知りたいです。

まぁ、どちらでもいいのですが、本来ピーカンなハッピーエンドは似合わない作品だと思います。生きることに執着していた男が死に、自殺も試みた女が生きるという方が、皮肉な感じで味わいがあると思いました。

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tag: 韓国ドラマ チョ・インソン その冬、風が吹く

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なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

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