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4 月に観た韓国映画 Vol.1

今月前半に観た韓国映画は 5 本。

『スキャンダル~永遠なる帝国』
ドラマ 『成均館スキャンダル』 の源流はこの映画にあり!!!

『トイレどこですか?』
日・韓・香港の共同作品ですけどね。

『素晴らしい一日』
いまさらですが...

『カンウォンドの恋』

『殺人の告白』
こちらについては、後日語りたいと思います。


以下、感想のまとめです。


『スキャンダル~永遠なる帝国』
日本語字幕

原題: 영원한 제국
製作年: 1995 年
監督: パク・チョンウォン
出演: アン・ソンギ、チョ・ジェヒョン、キム・ヘス、キム・ミョンゴン、チェ・ジョンウォン、キム・ヒラ、イ・スンチョル 

概要: 18 世紀。朝鮮王朝において絶対的王権政治を追求する正祖 (アン・ソンギ) と、朝廷を牛耳る老論派の臣下たちとの対立が深刻化。正祖の命で先代王英祖の本を整理していた学士が疑惑の死を遂げる。文書保管庫検書官であるイ・インモン (チョ・ジェヒョン) から報告を受けた正祖は、老論派長老シム・ファンジにこの事件の捜査を命じ、一方で、イ・インモンに事件現場から消えた本を探すよう密命を下す。

= = =

朝鮮史劇映画の金字塔と言われている一作。やはり同じく金字塔の一角である 『王の男』 (2005 年) よりも 10 年前に、これほどクオリティの高い史劇映画が作られていたのですね。どこかの卑俗な王様映画とは格が違います。ストーリーといい映像といいキャストの演技といい、その緻密さと完成度の高さには驚くばかりです。

正祖がインモンに探すように命じた本というのが、ドラマ 『成均館スキャンダル』 でも登場した 「金縢之詞」 (ここでは「金縢之事」)。英祖の真の遺志を受け継ぎ、それによって老論の勢力を削ぎ、新しい国づくりをしようと目論む正祖像は、ドラマとほぼ同じでした。アン・ソンギの正祖は求道的で迫力があります。

「金縢之詞」 は、史書で伝え記されている正祖のエピソードであり、ドラマ 『イ・サン』 でも少しばかり登場したそうです。『成ス』 では原作にはないのにやけに比重の大きなエピソードになっていたのが不思議でしたが、本作での扱いを見て、納得した次第です。ただ本作では、甘ったるい要素はどこにもなく、伏魔殿で見え隠れする、王と臣下たちの間、臣下どうしの間の腹の探り合いや権謀術策が、本格的なミステリー仕立てでシリアスに描かれています。非常に見ごたえのある逸品。

余談ながら... お顔を工事する前のキム・ヘスが見られます。まるで別人 (笑)。

My 評価 : ★★★★☆




『トイレどこですか?』
日本語字幕

原題: 화장실 어디에요 / Public Toilet
製作年: 2002 年
製作国: 香港=韓国=日本
監督: フルーツ・チャン
出演: 阿部力、サム・リー、チョ・インソン、チャン・ヒョク

概要: 北京の公衆トイレに棄てられていたトントン (阿部力)。拾ってくれたおばあさんの手で育った。そのおばあさんのがん治療のために名薬を探し求めて旅に出る。まず、高麗人参を求めてプサンに到着。プサンで出会った青年のひとりキム・ソンパク (チャン・ヒョク) は、病気の少女のために飛び回り、もうひとりの青年チョ (チョ・インソン) は 40 歳までしか生きることができない難病を抱えている。トントンは名薬を探して、ニューヨークへ。

= = =

かなり前に字幕なしで見ようとしたことがあるのですが、字幕云々の問題ではなく冒頭 15 分で挫折した作品。フルーツ・チャン監督には他の作品でも痛い目に遭っていますし... 今回は覚悟を決めて最後まで見切りました。ワタシも成長したのかな(笑)。

本作はタイトル通りトイレが絡む話ですから、不浄なもの、不衛生なものをどうしてスクリーンでわざわざ見なければならないのか... というのが、常識的な反応だと思います。まぁ、そうはいっても排泄行為をクローズアップしているわけでも、笑いのタネにしているわけでもなく、至極、真面目な話なのです。それでも、公衆衛生施設が整備されている国に住むことができて良かったとつくづく思ったり?(笑)。

生まれてくる人間はどこへつながっているのかとそんな本質的なことを語っているようにも思え (好意的解釈・笑)、なんとなく監督の伝えたいことはわかるような気がするのですが... 本作を見て、決して爽快な気分にはなれません。チャン・ヒョクとチョ・インソンのスター目当てで観ると、とんだ返り血を浴びますので、お気をつけください。

ちなみに、本作は 2002 年ヴェネツィア国際映画祭 San Marco Prize - Special Mention 賞を獲っていて、何がどう評価されているのやら、映画って、ほんと訳がわからない... (泣き笑)

My 評価 : ★☆




『素晴らしい一日』
日本語字幕

原題: 멋진 하루
製作年: 2008 年
監督: イ・ユンギ
出演: チョン・ドヨン、ハ・ジョンウ

概要: 仕事もなく、恋人もいない 30 代のヒス (チョン・ドヨン) は、1 年前に別れた元彼ビョンウン (ハ・ジョンウ) をつかまえ、貸したままになっている 350 万ウォンを返してもらうことにする。競馬場でふらふらしていたビョンウンは、突然現れたヒスから借金の返済を迫られるが、すぐに返せるお金はない。借金返済のために新たに借金をするビョンウンに、ヒスは一日に付き添うことになる。

= = =

いつか見ようと思いつつ、見ていなかった本作をようやく見ました。イ・ユンギ監督特有のユルユルとした時間の流れに、身を任せるのみです (笑)。

イ・ユンギ監督は、前作の 『アドリブナイト』 同様、平安寿子の小説を原作としています。平安寿子の小説はもともと好きで、原作となっている 「素晴らしい一日」 も気に入っていた小説だったこともあり、映画を見るのは躊躇していたのですが、もうずいぶん時間も経ち、ああ、そんな話だったなぁと思い出しながら見ました。

ダメ男ビョンウンが、自らの人脈を生かして、ヒスに返すお金を集めてまわるというストーリーです。ハ・ジョンウが演じるダメ男ぶりがなんとも心地よくて、決して自分のテリトリーに入れたくない男なのに、憎めないのですよ。ラストで、それまで笑顔を見せなかったヒスが、ビョンウンと別れた後にニコっとするのですが、その気持ちがわかるなと思いました。

恋人同士として付き合っていても、ビョンウンのことなんて知らないことばかりだったことにヒスはちょっと戸惑ったり、驚いたりするのを見て、人間同士ってそんなもので、人と人が触れ合うということは奥深いものがあるなと思いました。

2 人は車で移動するため、狭い空間の場面も多いのですが、車内と車外の場面展開のメリハリも効いていました。イ・ユンギ監督は、時間の流れ方はユルユルとしているのに、カチカチと動く人の心をとらえるのが、実に上手い監督です。

My 評価: ★★★☆




『カンウォンドの恋』
日本語字幕

原題: 강원도의 힘
製作年: 1998 年
監督: ホン・サンス
出演: ペク・チョンハク、オ・ユノン、キム・ユソク

概要: 以前不倫関係にあった大学講師サングォン(ペク・チョンハク) と女子大生ジスク (オ・ユノン) のそれぞれの江原道旅行を並行で描く。ジスクは友人たちと江原道旅行へ行き、そこで警察官と出会う。その後、その警察官に会うために一人で江原道旅行に行き、一夜を共にする。一方、サングォンは、ジスクの 2 度目の旅行と同じ頃、後輩のジェワンと 2 人で江原道に行き、ルームサロンの女性と一夜を共にしてソウルに戻る。

= = =

ホン・サンス監督の第 2 作目。本作は、かつて不倫関係にあった男女が、江原道旅行へ出かけた様子を別々に、並行して描いたもの。前半は女性の視点、後半は男性の視点で描かれ、「冷静と情熱のあいだ」 を彷彿させるような構成。原題の 「江原道の力」 の意味は最後にそれこそ力となってバーンと生かされているのですが、なぜか邦題では 「力」 が 「恋」 に変わってしまって、薄っぺらい印象になってしまっているような気がします。

最近のホン・サンス作品と変わらないところは、長々としたおしゃべり、ゆったりとしたカメラワークと時間の流れ、そして、男女の摩訶不思議な関係。

一応 (笑)、ロマンス劇なのですが、ほとばしる激情とか、胸に秘めた熱き想いとか、愛の切なさとか、そういうものはないのです。生々しいんだか、パサパサしているんだか、ホン・サンスの描く男と女は、どこにも解答がなくて問題を先延ばしに曖昧にしているような世界に思えます。

ちなみに若かりし頃のキム・ユソクが見られます。

My 評価: ★★☆



tag: 韓国映画

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なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

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