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韓国映画人のおすすめ映画 3

韓国映画界の映画人がテーマにそってお奨めする映画というシリーズ記事 第 3 弾。

My pick-up は、イ・ソンギュン、ポン・ジュノ監督。


2009 年 4 月
◆ イ・ソンギュンがお奨めする '子供たちが成長する声が聞こえる映画'元記事
Kstyle 翻訳記事あり


1. 『いまを生きる』

1989 年 / アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー

イ・ソンギュン:もともと青少年映画は好き。青少年が成長する物語そのものが、人為的に作り出されたものでなく共感できる部分が多いからだ。 成長は誰もが体験することであって、それがハッピーエンドであってもそうでなくとも痛みも体験して、克服していく過程がある。『いまを生きる』 ではそれが劇的に表現されていると思う。 見てからずいぶんと経つが、その時の感覚をまだ記憶している。


2. 『太陽の少年』
1994 年 / 中国=香港=ドイツ / 監督:チアン・ウェン

イ・ソンギュン:除隊して 2 か月ほどビデオ店でアルバイトをしたことがある。その時に発見した宝物のような映画。あまりに仕事がなくて 1 日にビデオを 1 本ずつ選んで見たが、この映画はちっとも気が進まなかった (笑)。それで好奇心が湧いた。何の情報もなく見たのが良かったようだ。昔のことなので確かではないけれど、ラストシーンがとても強烈だった。その後、周囲の人々に必ず見ろと奨める映画だ。


3. 『シティ・オブ・ゴッド』
2002 年 / ポルトガル / 監督:フェルナンド・メイレレス

イ・ソンギュン:私は映画をコレだと決めて選んで見る方ではありません。偶然の出会いを楽しむ方だ。『シティ・オブ・ゴッド』 も昨年に特に期待もせずに見たが、とても面白かった。ラテン音楽やその文化特有の色彩、時代遅れであっても原色の感覚が好きで、この映画のトーンがぴったり合った。そして何より俳優たちの演技がショッキングだった。それが実際に起こっていることなのか映画なのか区分もつかないほど、どうしたらあんな状況を演技で表現できるのかと。その躍動感あふれるエネルギーに感心した。


4. 『スラムドッグ・ミリオネア』
2008 年 / イギリス / 監督:ダニー・ボイル

イ・ソンギュン:初めて『スラムドッグ・ミリオネア』 を見た時、『シティ・オブ・ゴッド』 を見た感じと似ていた。もちろんジャンルも、内容も、話の展開方式も違うが、意図的に整えたりきれいに取り繕わない自然体に通じるところがあった。この映画に出てきた俳優が見せてくれた、度が過ぎない躍動感ある演技は、私がやりたいと思っていることだ。そうした面で、もしかしたらオーバーじゃなかったんかなと自分の演技を振り返ったりする。


5. 『69 sixty nine』
2004 年 / 日本 / 監督:李相日

イ・ソンギュン:コメディ映画が好き。オーバーで蓋然性のないアドリブから作り出す笑いではなく、真剣な状況から痛みもにじみ出てくるような、やむを得ず生まれる笑いが好きだ。 『69 sixty nine』 では、原作小説もおもしろく読んだ。青春の成長物語としながらもコメディ的な要素もあって楽しく見た。子供たちの突出力のある行動は、弾けんばかりの青春に似ていて胸がすっとした。もちろん妻夫木聡と安藤正信の演技については言うまでもない。


大人への階段を登るというような青春映画はあまり食指が動かない方なのですが、『シティ・オブ・ゴッド』 はちょっと気になります。


= = = = = = = = = =


2009 年 4 月
◆ ポン・ジュノ監督がお奨めする '地下空間が魅惑的な映画'元記事


1. 『アンダーグラウンド』
1995 年 / フランス=ドイツ=ハンガリー=ユーゴスラビア=ブルガリア / 監督:エミール・クストリッツァ

ポン・ジュノ:この映画こそ 「地下映画」 の王様だろう。特に地下で生まれ育った男が、地下で結婚式を挙げる場面がとても良い。『モーテルカクタス』 の助監督だった時、マルチプレックスに変わる前の大韓劇場の巨大なスクリーンで見て圧倒され、翌日パク・ギヨン監督が 「映画どうだった?」 と聞くので、「カン・ホドンみたいな威勢のいい天下壮士に 3 時間半にわたって殴られたかと思うぐらい強烈だった」と答えたことを思い出す (笑)。


2. 『羊たちの沈黙』
1991 年 / アメリカ / 監督:ジョナサン・デミ

ポン・ジュノ:スターリング(ジョディ・フォスター)がハンニバル・レクター (アンソニー・ホプキンス) と初めて対面する地下監房も鳥肌が立つが、連鎖殺人者バッファロービルが暮らす、蛾が飛び回った暗い空間も本当に衝撃的だった。特にそうした隠れ家となっている地下室に、さらに地下空間が出てくる。『グェムル』 でヒョンソ (コ・アソン) が拉致された下水口空間のそばにさらに他の空間があって、その小さな空間で少年を助ける。この地下の中の地下というイメージは確かに 『羊たちの沈黙』 から影響受けたようだ。とても好きな映画なので、特に理由もないが 1 年に 1 度以上、見たくなったら見る。


3. 『虫女』
1972 年 / 韓国 / 監督:キム・ギヨン

ポン・ジュノ:キム・ギヨン監督の映画は非常に好きだ。キム・ギヨン監督のほとんどの作品はDVDやビデオで初めて接することが多いが、『虫女』 はパリにあるシネマテーク・フランセーズに招待されて大型画面で初めて見た。悪夢とファンタジーが入り混ざったキム・ギヨン監督特有の空気は相変わらずだが、特に赤ん坊が鉄蓋を開けて下水口に入る場面は、文字通り「超ショッキング」な瞬間だった。衝撃の強度で言うなら、おそらく映画史上最高に衝撃なのではないかと思うほどだ。フランスの観客も唖然としていたよ。


4. 『パルプ・フィクション』
1994 年 / アメリカ / 監督:クエンティン・タランティーノ

ポン・ジュノ:二番目のエピソードでボクシング選手として登場したブルース・ウィルスが話のの流れと全く関係なくバイク店の地下室に引きずられて行く場面が出てくる。そこでとんでもない辱めにあうのだが、まるでヒッチコックの『サイコ』 の 'モーテル' へのオマージュとでも言おうか。'尻の穴' のようなおかしな国とでも言おうか。この唐突な場面とさらに唐突な空間と最悪で唐突なこの話は、本当に記憶に残るものだ。


5. 『JSA』
2000 年 / 韓国 / 監督:パク・チャヌク

ポン・ジュノ:普通、地下空間は暗くて恐ろしい所だが、『JSA』 の地下壕は南北兵士たちがカップルで愛情行為を行う唯一ロマンチックな空間、メロドラマの舞台だろう(笑)。軍人である男たちが、しかも南と北の兵士が、狭い格納庫でままごと遊びするように友情を育んでいく、その場所は本当に魔法のような地下世界だ。その狭い場所で息を殺して酒を酌み交わす 4 人 は、面白かったり切なかったり。特に格納庫の隙間を照らす光がソン・ガンホのちぐはぐな目をとらえる場面はとても好きだ。


ポン・ジュノ監督に与えられたお題がやけに具体性を帯びているのは、監督の作品の短編 『支離滅裂』 から 『吠える犬は噛まない』、『殺人の追憶』、『グエムル』 まですべて印象的な地下空間が登場するためですが、いの一番に当然のごとくセレクトされている 『アンダーグラウンド』!!! 文字通りの作品ですからね~。このシリーズ記事では少なくともあと 2 回は 『アンダーグラウンド』 が登場しますよ。異なる切り口のお題であるにもかかわらず、いろいろな人がセレクトしているということは、この作品がどれだけ多様性に富んでいるかということがわかります。ふむふむ。


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なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

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