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韓国映画人のおすすめ映画 1

韓国映画界の映画人がテーマにそってお奨めする映画というシリーズ記事 (10asia)。

2009 年からずっとシリーズになっていて、ちょこちょこと読んだものもあるのですが、見逃しているものが多いことに気づきました。

自分自身の映画力 UP のために役立つかもしれないし、ワタシ個人が気になっている韓国の映画人たちの好みや考えが少し理解できるかもしれないと思い、記事をピックアップして少しずつ紹介しようと思います。

彼らがセレクトしている映画は、韓国映画に限りません。むしろ韓国映画は少ないです。あしからず。

第一弾の My pick-up は、キム・ジウン監督、イェ・ジウォン。



2009 年 1 月
◆ キム・ジウン監督の五感を刺激する映画 元記事


1. 『ノスタルジア』
1983 年 / イタリア / 監督: アンドレイ・タルコフスキー

ギム・ジウン:感性が鈍くなっている気がする時、『ノスタルジア』 や 『鏡』 のようなタルコフスキーの映画を取り出す。耳元をかすめる風のイメージ、カサカサと鳴らす落葉の音、さらさらと流れる水音やその流れ。 そして、その風景と調和した俳優の深い表情と密やかな動き。この音に耳を澄ましてごらん、この流れを静かに見守ってごらんと、その映画に言われているようだ。混濁していた感覚が浄化される感じ、映画に対する根本的な郷愁を探るような感じ。イメージを通じて、情緒が広がった境地に至るような、崇高な気分になるそのような映画だ。


2. 『ノーカントリー』
2007 年 / アメリカ / 監督: ジョエル&イーサン・コーエン

キム・ジウン:ジャンル映画が到達することのできる最高の状態、ジャンルの職人たちが作り出すことができる最高の境地。あたかも腕前のよい食肉解体業者が、肉に貼り付いたエゴマの葉一枚のような薄い油膜をはがして中身を取り出す過程を緊張感あふれるように見守る感じというか。精巧さと重厚さを同時に感じさせる一場面一場面にいつも驚嘆する。上っ面の表現、膨らんだ感覚が気恥ずかしくなるような、本質と核心のみで成り立った冷酷で冷静な巨匠の手並み。ただ見ているだけで刺激され、教えられるような気がするほどだ。


3. 『BRICK ブリック』
2005 年 / アメリカ / 監督: ライアン・ジョンソン

キム・ジウン:「新鮮」という思いがずっと頭を離れない。高校を舞台にして、ノワール的な重量感と緊張感を維持することは容易ではないはず。21 世紀版 『ミラーズ・クロッシング』 の誕生とも言えるだろうか。ノワールのすべての法則と要素を重厚に活用しながらも決して軽快さを失わない。とりわけ、ナイーブな目つきをした主人公ブランドン (ジョゼフ・ゴードン=レヴィット) が最後の瞬間まで前進していく演技が印象的だった。場面転換、話の展開、俳優と素材を構成する手際まで、若くて才気があふれているとともに、どの瞬間たりとも格式を失わない映画で、新鮮なハイティーン・ノワールだ。


4. 『Directors Label ジョナサン・グレイザー』

キム・ジウン:『セクシー・ビースト』や『記憶の棘』 など彼の長編も好きだが、レディオヘッド、ジャミロクワイの傑出したミュージックビデオや感覚的なリーヴァイズ CM、躍動的なギネス CM 等を見ていると、ジョナサン・グレイザーを現在の最高のビジュアルリストとして躊躇なく選ぶ。彼の作品は、時に強烈なイメージだけでも十分に感動を伝えることができるということを悟らせてくれる。同時代のビジュアル作業がどの水準に至っているのか、どこに向かっているのかということを確認したい時、これほど良いバロメーターはない。


5. 『百年恋歌』
2005 年 / 台湾 / 監督:ホウ・シャオシェン

キム・ジウン:最初のエピソードである「恋愛の夢」が好きだ。携帯電話のような 21 世紀文明と共に消えてしまったはらはらするすれ違い。手紙を書いて、送って、返事を待つというときめく感じ。今はもう私たちのそばに存在しない、どのみちその時代ははるか遠いものだが、さわやかに表現した。特にテーマ曲である The Platters の 'Smoke Gets in Your Eyes' が流れる場面は格調高い広告映像を見るようで愛らしい。失ったほのかな情緒的な感覚を再び呼び起こした映画だった。


 キム・ジウン監督がタルコフスキー作品をお奨めとは、ちょっと意外だなと思ったけれど、そういえば 『甘い人生』 の中で柳の木が風にそよそよ揺らぐシーンやら、風で砂埃が舞うようなシーンがあったなと。ハイティーン・ノワールという 『BRICK』 に興味あり...


= = = = = = = = = =


2009 年 2 月
◆ イェ・ジウォンがお奨めする 'のどの渇きを潤す映画' 元記事


1. 『ポンヌフの恋人たち』
1991 年 / フランス / 監督:レオス・カラックス

イェ・ジウォン:ジュリエット・ビノシュがとても好き。すごい美人でもなく、S ラインがご自慢というわけでもないのに、世の中で最も美しい女だと思う。この俳優は数多くの役を演技してきたが、映画の中で美しくなかったことがない。『ポンヌフの恋人たち』 でも絵描きの路上生活者として登場するのに全く醜く見えない。そこに登場した絵も全て彼女が直接描いたものだというから本当に惚れてしまうしかない。とりわけジュリエット・ビノシュとドニ・ラバンがポンヌフ橋の上を飛び回って共に踊る場面が忘れられない。


2. 『アパートメント』
1960 年 / フランス=イタリア / 監督:ジル・ミモーニ

イェ・ジウォン:映画の中でマックスとリザがアパートであまりにも格好良く踊る。それを見てどれほど羨ましかったことか。それでいつも次の恋人とあんなふうに踊ってみたいとロマンがあった。ところが『気まぐれな唇』でホン・サンス監督が映画の中で踊ってみるのはどうかと提案されてとても嬉しかった。もちろんその 2 人のダンスとは違ったけど (笑)。そして他の映画でも何度も共演していたモニカ・ベルッチとヴィンセント・カッセルのカップルは、この映画で最も美しかったと思う。受け入れるのが難しい愛の物語だったが、彼らのまぶしい姿に興味が沸いたことを思い出す。


3. 『サンライズ』
1927 年 / アメリカ / 監督:F・W・ムルナウ

イェ・ジウォン:この映画は私が司会をした 'シネマテークの友人' という映画祭の開幕作で上映された作品。無声映画だが思いもよらないところで笑ってしまう。音楽もセリフもないが、この映画を見ながら 「ああ、やはり映画は映像なんだ」 という基本中の基本を再認識することになった。昔映画はそうした映像の力を正確に表現していた。セリフがないのに主人公のとんでもない行動を理解できる本当におもしろい映画。多くの方々が必ず見てもらいたい。


4. 『めぐりあう時間たち』
2002 年 / アメリカ / 監督:スティーブン・ダルドリー

イェ・ジウォン:ニコール・キッドマンは、女優の顔が小さな変化だけでも驚くほど変わることをを見せてくれた。そんなに美しい俳優が、鼻をそっと高くして、ちょっとした扮装だけで全く違う人になる。そしてその声といい... 従来のニコール・キッドマンの姿を探すことのできないヴァージニア・ウルフの姿に本当に感心した。私もいつかそうした小さい変化で誰もわからないほどの変身をしたいと思うようになった映画だ。


5. 『八日目』
1996 年 / ベルギー=フランス / 監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル

イェ・ジウォン:「Maman c'est toi...」という歌がとても良かった。悲しい結末で終わるが私にとっては本当に美しく記憶された映画。ジョージが友人を連れてアリーを訪ねて行く場面も、ジョージとアリーの家族が花火を打ち上げる場面も音楽と共にとても幻想的な表現だった。映画の中で音楽が私に与えてくれるものはとても大きい。音楽が良い映画はずっと記憶に残り、そこに素敵な振りつけまで入ると、いつまでも見たい映画になる。その上 『八日目』 はフランス映画だから、私はフランスと縁が深いのか...(笑)。


 イェ・ジウォンはフランス映画好きなのね。彼女の持ち味というか雰囲気に合っているような気がするので頷けます。

= 鑑賞済み

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なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

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