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『普通の恋愛』 全 4 話 視聴完了 ♪♪♪

このドラマが今年見納めのドラマかも...

4 話完結の短編ドラマで、今年の初め、『太陽を抱く月』 のヒットの裏で苦戦していた KBS がクールつなぎのために製作したものですが、とても完成度の高い作品で、確か現地放映時には評判が好かったと思います。

そこに加えて、このドラマの演出が 『世界のどこにもいない優しい男』 と同じキム・ジノン PD ということで、コメントいただいた方から奨められ、一気に見てしまいました。

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ドラマスペシャル連作シリーズ
『普通の恋愛 / 보통의 연애』 (KBS)
2012.02.29 ~ 2012.03.08

演出: キム・ジノン
脚本: イ・ヒョンジュ

出演:
ヨン・ウジン → ハン・ジェグァン (カメラマン)
ユ・ダイン → キム・ユネ (観光案内所職員)
キム・ミギョン → シン女史 (ジェグァンの母)
イ・ジュシル → ユネの祖母
イ・ソンミン → キム・ジュピョン (ユネの父)

ストーリー:
観光案内所職員のユネは他人に迷惑をかけず静かに生きていこうとする完璧主義者。彼女の時間は 18 歳から止まっている。なぜなら、彼女の父ジュピョンが、7 年前殺人事件の容疑者として目を付けられ、現在も指名手配されているからだ。そのために、彼女は人々に疾視され傷ついて生きてきた。そんな中、ある日彼女の前に見ず知らずの男ジェグァンが現れ、彼女の周囲をうろうろし始める。そして次第に彼はユネを好きになり、両者の距離はますます縮んでいくが・・・二人の前に残酷で理不尽な現実が立ちはだかる。ユネの父ジュピョンがジェグァンの兄を殺害した容疑で指名手配されているという真実。果たして二人は彼らが夢見る「普通の恋愛」をすることができるだろうか?(引用:衛星劇場 HP)

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『普通の恋愛』 なんてタイトルは、そこらへんに転がっていそうなタイトルで、いかにも地味なストーリーかと思わせておきながら、普通どころか、このタイトルが反語的であることはすぐにわかります。

見かけはごくごく普通の女子ユネは、全州韓屋村の案内所職員として静かに暮らしているものの、彼女に向けられる周囲の目は冷たく、彼女を普通の女子だとは見てくれない... なぜなら、父親が殺人犯として指名手配されているから、周囲にとって彼女は 「特別」 な存在なのです。

彼女だって、普通の恋愛、平凡な恋愛に憧れる... そんな中、ユネに村のガイドを頼みにやってきたカメラマンのジェグァン。実は、ジェグァンの兄を殺した犯人として指名手配されているのがユネの父なのですが...。ドラマの風景を見て、全州韓屋村といえば 『成均館スキャンダル』 のロケ地だったな、一度は行ってみなくては と、ついついそちらに気をとられ、まずソウルからの行き方を検索してしまいました (笑)。

コチラ → KONEST ソウルナビ 全州市文化観光

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兄を殺されたジェグァンと、その兄を殺した殺人犯として指名手配中の父親を持つユネ。こんな普通ではない家族を抱えた 2 人が出会い、互いに惹かれ合うことは、あまりにも過酷な因縁だと思うのです。本人たちには何か罪があるわけでもないのに、本人の意図しない重荷のようなものを抱え、「特別」 な存在のレッテルに囲まれているのです。

このドラマは、ユネの父親が絡む事件の謎をジェグァンが解き明かそうとするミステリー仕立てになっていますが、やはり基軸は恋愛ドラマだと思います。それも燃えるようなバラ色の恋愛ではなく、事件の謎が徐々に解けるように凍った心が溶けていくような優しい恋愛とでもいいましょうか。

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彼らが普通の恋愛を望んでも、どうしようもなく乗り越えられないものの存在を強烈に感じるのは、そもそも交わってはいけない、恋愛対象となりえない男女だからだと、見ているワタシもそう決めつけて彼らにレッテルを貼りつけているからかもしれません。

普通の恋愛って何なのでしょうかね? 普通か普通でないかって誰が決めるのでしょうかね?

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1 話から 4 話までを通して、2 人の微妙な距離感がとても印象的でした。2 人の距離感が 2 人の心の中をそのまま現しているようで、近づきたいという想いと、近づいてもいいのかという戸惑い、寄り添えるようで寄り添えないもどかしさ、そうしたものが、この距離感に現われていたと思います。

この 2 人は、もしかしたらまた巡り会うかもしれないし、またすれ違ってしまうかもしれないし、そんな余韻をたっぷり残してくれる終わり方がしんみり心に沁みくる作品でした。


□ □ □


ヒロインのユ・ダイン、昨年、独立映画 『短い記憶(原題:ヘファ、ドン)』 の主役をつとめ、その演技で一躍注目を浴びた新進気鋭の女優。ちょっとペ・ドゥナに似ているかしらん?

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ジェグァン役のヨン・ウジンは初めて見ましたが、『シンデレラオンニ』 に出ていたらしい... どこに? なかなかキニナル男優さんなので、今後要チェックです。

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そして指名手配されているユネの父役にイ・ソンミン。出番は少ないものの、娘を思うあまり愚かで浅はかな行動に出てしまった父親として、存在感があります。ただし、ワタシの中では 『ゴールデンタイム』 の孤高のドクターのイメージがガラガラと...(笑)

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ジェグァンの母役だったキム・ミギョン、最も感情的な役割を担っていたのではないでしょうか。亡くなった長男の秘密を隠そうとする必死さ、次男ジェグァンとの確執、ユネに対する冷酷な態度... このドラマでは、嵐のような存在でした。


□ □ □


また 『世界のどこにもいない優しい男』 と同じキム・ジノン PD の演出ということで、『優しい男』 を見た直後だったこともあり、なんとなくどこかで見たようなと思うカメラワークや演出のシーンに、ちょっとニンマリしました。

たとえば、雨の中でずぶ濡れになっているユネとか、ベンチ離れて座る 2 人とか、射しこむ朝日に照らされる顔とか、坂の多いひなびた住宅街に立つ主人公とか、車内ショットとか、バックショットとか... フレームの中で人物のキャラクターを活かすように工夫されていると思います。

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全体は情趣豊かで繊細な演出になっていて、同情を誘うような催涙型でもなく、人物の感情的な表現は抑えられ、『優しい男』 の時と同じく品の良さを感じました。また、各話とも冒頭の部分はラスト近くのシーンから始まり、一気に巻き戻してストーリーを展開させる手法を取っているのですが、先にオチを見せるとは潔いなとも思いました。ひとつ間違えると退屈になりがちですが、ああ、そうやってそこにたどり着くのかと説得力がありました。

そういえば、この短編ドラマの中に、またもや同性愛コードが出てきたのは驚きで、やはり韓タメではちょっとしたトレンドですかね~。

ともあれ、このドラマは見て良かったなと思える秀逸な作品だと思います。

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tag: 韓国ドラマ

コメント:

ウンジェとヒョソンの同級生の新聞記者?だったような・・・

lotusさん、こんにちは~♪

「普通の恋愛」は好きでした。「太陽を抱く月」よりはるかに見応えがありました、個人的に。

「手」「光」「コート」などの使い方、また、被害者の母と、加害者の祖母が、互いに足が不自由なのも、印象深い。あの事件はどちらにとっても世界を真っ直ぐ歩くことができないくらいの、深い傷を負わしていることの暗示かなとも思っていました。

ユネは自分の父が、殺人を犯した、と知った晩、コートを着たまま湖に飛び込む。自殺しようとして。
死に切れなかった彼女は、その後の人生は、その水を含んだ重いコートを・・・父の罪を背負って、修道女のように生きるしかなかった。光のいる世界を避けて、暗闇で。楽しみも、喜びも、「普通」の生活は自分に禁じて。

ジェグァンは、湖に飛び込んだユネの背中を追っかけながら、助けることをしなかった。以来、彼は、他人に背中しか見せないし、背中越しでしかコミュニケーションをとらなくなる。例え肉親であろうと、恋人であろうと、正面から向き合わなくなる。

そんな二人が出逢ったら、お互いの孤独がどうしようもなく引きつけられて、この世界で同じ傷を持つモノ同士だから、惹かれあう。特殊な環境下の2人が、「普通の恋愛」をしたかっただけなのにね。

本当にいろいろと考えさせられた、心に染み入るドラマでした。
そうそう、同性愛ネタ、私も軽くびっくりしました(笑)

No title

こんにちわ~♪

「お~~っ!!」っと、早速見てくださり記事あげてくださって嬉しいです。

↑こうして検証!?(笑)して頂くとやっぱり同じ監督さんだな~って思いますね「優しい男」の中のアングル的なものとか雰囲気が演出からよ~く分かりました。

全4話の中に深いものがあるお話で、そうそう!同性愛ネタ。。(驚)「そっちかい?」って思いました
あのお父さん。。。悲哀がね~今ちょうど「キング」見てるので「王様だ~!!」ってあまりの対照的さにビックリですね。。「ゴールデンタイム」もなんですね?


「成ス」私も大好きなんです。。ロケ地行ってみたいですね~

Re: ウンジェとヒョソンの同級生の新聞記者?だったような・・・

yuca さん、コメントありがとうございます。

>ウンジェとヒョソンの同級生の新聞記者?
なんと素晴らしい記憶力、そうでしたか~。とはいうものの顔まで思い出せない...(笑)。マッコリ飲み比べ会 (?) かなんかの時に出ていた人でしたよね。ヨン・ウジン、このドラマではなかなか好印象です。

4 話完結という短さも、ストーリーが最後でビシッと決まっていて見やすかったです。登場人物は多くないのに、人と人を結ぶ複数の線の絡まり方が面白かったです。意外とミステリータッチだったのも良かったです。

>死に切れなかった彼女は、その後の人生は、その水を含んだ重いコート
「水の中でコートが重かった」と言っていたのがワタシも印象的だなと思いました。その日から、突然大きな重荷を背負って 「普通」 の生活ができなくなってしまったのですよね~。

>この世界で同じ傷を持つモノ同士
そうですね、この 2 人が惹かれあうのはわかるような気がしました。でもやっぱり無理よね~とも思いました。だって一生互いに何かを負っていくような気がして。ラストがとても良かったですね。2 人が今度は普通の出会いができることを祈るように、余韻タップリに見せていて...。ワタシもこの作品は好きですね。


Re: No title

sizuku さん、コメントありがとうございます。早速見ましたよ~。

>やっぱり同じ監督さんだな~って思いますね
>「優しい男」の中のアングル的なものとか雰囲気
もうほとんど 「優しい男」 目線で見てしまいました (笑)。sizuku さんのご指摘通り、あちこちで 「あるある」 みたいなシーンやら演出の発見が楽しかったです。ドラマ自体もよくできていて見ごたえがあり、お奨めいただいて良かったです。

>あのお父さん。。。悲哀がね
イ・ソンミン、「ザ・キング」 での王様役も人格者という感じが良かったです。「ゴールデンタイム」はもっとカリスマオーラを放っていて... そこへきてこの憐れなアボジですから、ほんと多彩な役をこなす役者さんだと感服します。

>「成ス」私も大好きなんです。。ロケ地行ってみたいですね~
おお、「成ス」ファンとは嬉しいです。私的にはソン・ジュンギ君が主演なんです(笑)。穴のあくほど見たので、このロケ地には行かねば~。

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