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オオカミジュンギ

BIFF でもお披露目も終わった 『オオカミ少年』。やはり今回の映画祭は後半に行くべきだったと、今になって後悔しても遅いのですが...

なんでもソン・ジュンギ君、劇中セリフは 10 個ぐらいしかなく、あとは目と表情だけで演技しているらしいです。


biff_werefolf



トロント国際映画祭で上映された際に掲載された 『オオカミ少年』 の Variety 誌のレビューを訳しておきます。

レビュー記事は、あくまでも参考程度として読むことが肝要かと (笑)。

注: 勝手訳なので転載は固くお断りします。

A Werewolf Boy (Posted: Thu., Sep. 20, 2012, 8:19pm PT)

Variety (
元記事

慣例的なジャンルにとらわれず多様なジャンルを含む 『オオカミ少年』。概念の次元が次から次へと飛び移る。本作は、森の中で発見された野生児が人間に慣れ親しむところから始まり、若者のロマンスが展開し、次いで SF スリラー、超自然的なファンタジーへと変容する。そうした変容によって、非現実的な感傷、性心理的な含み、そして韓国現代史を映す暗黒の寓意との融合がもたらされるが、その融合は奇妙だがまぎれもなく想像力に富んでいる。アジアのティーンエージャーたちは、チョ・ソンヒ監督が描く絵本のようなビジュアルと 『トワイライト』 や 『ハンナ』 から取り入れた奇抜な要素に魅せられることだろう。評論家たちや映画祭プログラマーたちも、興味をそそられ、困惑することだろう。

物語の部分は、主人公キム・スニ (イ・ヨンラン) の場面によって挟まれている。キム・スニはアメリカに渡り、年老いてから韓国に戻ってきたのだ。一晩、田舎の古い一軒家で孫娘ウンジュ (パク・ボヨン) と過ごしながら、47 年前を回想する。当時、彼女は病気療養のため、未亡人の母親 (チャン・ヨンナム) と妹スンジャ (キム・ヒャンギ)とともにソウルから移り住むことを余儀なくさせられたのだった。

作品ではスニの主観的な記憶を通じて出来事が描かれ、幻想的なイメージを写実的に彩る手法で物語は仕上げれらている。フラッシュバックでは、キム一家が、横柄でキザな家主テシク (ユ・ヨンソク) のなすがままに、貧しくつつましい生活を送る姿が映される。ある夜、スニ (10 代 : パク・ボヨン )は家畜小屋でちらりと動く影を見る。翌日彼女はボロボロの衣服をまとった 19 歳ぐらいの少年が家のそばでかがみこんでいるのを見つける。彼は野生動物のような行動をするが、スニの優しい母親は、彼が朝鮮戦争の犠牲となった 6 万人以上の孤児のひとりだと考え、彼を養子にしてチョルスと名付けた。

スニはチョルスを初めは厄介者だと思っていたが、犬の訓練マニュアルで彼を馴らしていくことに楽しみを覚えていった。チョルスは揺るぎない忠誠心と超人的な筋力を示すが、スニをものにしようとするテシクの妬みを買うことになる。

序盤、のどかな美しい風景を背景に、遊び仲間たちと戯れてチョルスをペットにするキム姉妹のシーンは、監督のアート系気質を醸し出す不確かな観点が保たれている。この作品は、自然と社会化の対立という点で、フランソワ・トリュフォーの 『野生の少年』 を彷彿させ、また、「野性の叫び」 や 「黒馬物語」 といった子供向けの名作の韓国版と言える。チョルスの役は 「野性の叫び」 のハスキー犬や 「黒馬物語」 の馬に当てはめることができる。

チョルスが徐々に人間らしくなり、心温まるロマンスが形成されると、突然、物語は冷戦下の諜報行為や遺伝子工学について掘り下げられていく。ペースが速くなり、緊張感漂うスリラーへと変容するため、チョルスのキャラクターは、戦闘によって解放される抑制された野性のシンボルとして、複雑さを増す。さらに、詩的でオープンエンドのエピローグは、さらに異なる次元、夢や幻覚、別世界が共存する次元へといざなわれる。

脚本が予想を裏切る展開であるため、『オオカミ少年』 には興味深いものがあるが、さらなる構成の明瞭さや、第 2 章と第 3 章におけるいくつかトリム (編集) があればなお良かった。

ソン・ジュンギとパク・ボヨンのキャスティングは、若い観客を引き寄せることになるだろうが、超人気俳優を主演に起用することは、商品としての俳優の限界を押し広げることにはならない。パク・ボヨンの控え目な純真さは、『過速スキャンダル』 での生き生きとしたシングルマザー役からは退行ととらえられるし、ソン・ジュンギのイメージはもう少し威嚇的であるべきだ。もっともばかげているのは、ビッグ・バッド・ウルフ(「赤ずきんちゃん」の狼)のように鼻息の荒いテシク (ユ・ヨンソク) の悪事である。

技術面は素晴らしく、チェ・サンムクのソフトでロマンティックなワイドスクリーンの映像は、韓国の四季の美しさを際立たせている。また、ローラ・アシュレイを思わせる衣装やセットは、夢のようなおとぎ話の質感を与えている。

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tag: ソン・ジュンギ 韓国映画

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