スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

原作小説 『太陽を抱く月』(上) 感想

今年最大のヒットドラマ 『太陽を抱く月』 (上巻)の原作を読了。どうしてもドラマと比較した感想になってしまいます。

著者は、ドラマ 『成均館スキャンダル』 の原作本 『成均館儒生たちの日々』 と 『奎章閣閣臣たちの日々』 で잘금 4 인방 (花の 4 人衆) に熱狂させてくれたチョン・ウングォル。

いずれも李氏朝鮮を舞台にしたロマンス時代劇小説ですが、韓国の人にしか描けない世界観が詰まっていて、異空間体験旅行のつもりで読むと面白いと思います。

book_sun&moon

原作ファンが多く、今年の初めにドラマ放送が始まった頃、ミスキャスト論争が巻き起こり原作の世界観を壊すなというクレームがかなり寄せられたという話を聞きましたが、あらためて原作も読むと、それもうなずけるなと思いました。

『成均館スキャンダル』 の時もそういう論争はあり、ドラマと原作の間にギャップがあったことは確かですが、個人的には 『成均館スキャンダル』 にはドラマならではの丁寧なキャラクターの作りこみに惹かれたので、ドラマはドラマで楽しめました。

ところが 『太陽を抱く月』 はあれほどの高視聴率であってもドラマに没入できず、視聴率だけが独り歩きして、中身が伴わなかった感がぬぐえません。


『太陽を抱く月』 は、李氏朝鮮を時代背景とする仮想の王を主人公としているだけで、ファンタジー劇というよりは立派な史劇!というのが、原作を読んだ感想。 あまりにファンタジーを強調するので、ファンタジーを期待するとガックリな作品になってしまいます。

それに、ドラマではラブストーリー 1 本に絞りこまれたところがあって、枝葉がかなり刈り込まれていて、ひっぱりモードが続いていました。物足りないなと思われた背景エピソードは、もちろん原作にはきちんと説明があります。

たとえば、李氏朝鮮時代の宮廷で儒教以外の精神的な拠り所とされていたものがどういうものであったかという社会文化的な側面や、士林派と勲旧派の対立構図という政治的側面も、この作品を語る上で重要な鍵となっていて、そうした史劇的な素材がサラリとかわされていたことが、物足りなさの原因でした。

観象監 (天文学・地理学・暦・四柱)、星宿庁 (巫術)、昭格署 (道教儀礼) は、それぞれどういう役割と関連性を持っているのか...

ヘガク道士が、なぜフォンに 「殺」 を飛ばしていたのか...

フォンとポギョンの合房時、なぜ周囲がうるさかったのか...

ヨヌがなぜ巫女になりえたのか...

等々、細かいところほど気になってしまう面白い素材なのに、ドラマでは説明不足で、原作を読んでみて、ようやく合点のいくところが多かったですね。


また、せっかく原作には書かれているのに、ドラマでは描かれなかった設定の方が、インパクトがあってワタシには切なく感じられました。

フォンはヨヌとは面識がなく、世子時代、手紙を通じてでしかヨヌを知らなかったということ。

ヨヌ (ウォル) は記憶喪失でないということ。

ドラマではヨヌを巡ってのフォンとヤンミョンの対決は悩ましかったのですが、原作のロマンスはジェウンに焦点があてられるようです。

庶子という出自の哀しさを背負った雲剣ジェウンの姿とか、ドラマでは蔭の薄かったヨムの心の傷とか...。

神母チャン氏がとってもべらんめぇなドスのきいたキャラであること。


原作にあった特有の素材と設定が、ドラマで消されてしまったのは残念だったなと。上巻しか読んでいないのに、ドラマにケチつけすぎですね。失礼しました。

ともあれ、原作を読んだら余計に刺激されて、ワタシの頭の中ではキャスト総入れ替えで、『太陽を抱く月』 が上演されようとしています (笑)。キャスティングはホント難しいわ~。ヨ・ジング、キム・ユジョン、アン・ネサン、シワンは残留なんだけど...あとはどうしようかな...悩ましいな~~。


下巻の展開も楽しみです。










tag: 韓国ドラマ 太陽を抱く月

コメント:

今晩は

この本って。。。ハングル文字なの???

いえいえ

おじょさん、こんばんは。

この本は邦訳版です。
ハングル本もありますが、ワタシは読めません (笑)。

字がやや小さめかもしれません。
おじょさんの目に負担がなければいいのですが...


読みたいけれど

今晩は。。。

   読みたいけれど。。。。目もだけど

      活字・・・をe-445ですわ

    
    ああ~早く。。。。見たい番組ですわ

Re: 読みたいけれど

おじょさん

NHK での放送は正式な発表がでていませんが、
早くドラマ放送が始まるといいですね。

コメントの投稿


非公開コメント:

プロフィール

lotusruby

Author:lotusruby
当ブログ内での画像・動画は個人で楽しむ範囲で掲載しており、記事文中は敬称略とさせていただきます。

ブロガーさんとのリンクは歓迎ですが常識の範囲でお願いいたします。また、Twitter への記事リンクは事前にご照会いただけると幸いです。さりげなく拍手をくださる方、ありがとうございます。

なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

twitterwidget
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。