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『ファッション王』 全 20 話 視聴完了

月火ドラマの 『ファッション王 / 패션왕 』 (SBS) 全 20 話が幕を降ろしました。

不可解なドラマだと以前の記事でもボヤキましたが、不可解さの謎は解けず、不可解さをさらに増幅させるラストで、当然、現地の視聴者からもブーイングの嵐、非難轟々。

「意地」 で最後まで見ていた多くの視聴者が最後にちゃぶ台をひっくり返す音が、ガラガラガッチャンと聞こえてくるようでした (笑)。

ワタシが言いたいことは、各種記事ですべて書かれていますが、感じたことなどを書き留めておきます。脈略がありませんが、ご容赦ください。ラストのネタバレあり。辛口です。


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『ファッション王 / 패션왕 』
SBS 2012.03.19~2012.05.22 

演出: イ・ミョンウ
脚本: イ・ソンミ、キム・ギホ

出演:
ユ・アイン (カン・ヨンゴル)
イ・ジェフン (チョン・ジェヒョク)
シン・セギョン (イ・ガヨン)
クォン・ユリ (チェ・アンナ)
チャン・ミヒ(チョ・マダム)
キム・イル (チョン・マノ: ジェヒョクの父)
イ・ヘスク (ユン・ヒャンスク: ジェヒョクの母)
ユン・ギウォン (キム秘書: ジェヒョクの秘書)
キム・ビョンオク (キム室長: 首席デザイナー)
ユ・チェヨン (ポンスク: ガヨンの友人)


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初回、カニ船で太平洋横断、アメリカ不法入国...というスタートからしてこのドラマの展開には思いっきり不安を感じましたが、それが見事に的中してしまいました。お気に入りの俳優が出演していたから見ていたものの、いくらお気に入りの俳優が演じていようとも、ドラマそのものを絶賛する気にはなれません。

全体を通して、意味不明、不可解なので、どうにも弁護のしようがありません。

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このドラマは、『バリでの出来事』 を手掛けた PD &作家の手によるものなので、「東大門での出来事」 と揶揄されていましたが、それならばまだよかったのではないでしょうか。「ニューヨークでの出来事」 になってしまったから、ますます不可解。

『バリでの出来事』 と同様の衝撃のラストに注目が集まり、そこしか見せ場がないのかと。それでも 『バリでの出来事』 のラストには圧倒的な説得力があるし、キャラクターにも没入できました。個人的にも 『パリでの出来事』 には思い入れがありますが、『ファッション王』 にはまったく説得力がありません。

結末に至る過程にも説得力がなかったけれど、結末の説得力が欠けていて、一体何を見せたかったのでしょうかね。ストーリーは暴走&迷走し、キャラクターにも一貫性がなく、映像も魅力的とは言えず。

ヨンゴルとジェヒョクが最初から最後まで対立する構図。ただ階級差ということを見せるためのものだったのでしょうか。

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貧困階級という理由で徹底的に自分を見下し蔑むジェヒョクを決して許すことのできないヨンゴル。

カネがなくなるとカネの無心をするくせに自分と同じ土俵に立とうとするヨンゴルを徹底的に打ちのめそうとするジェヒョク。
 
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前にも言いましたが、どうしてこの 2 人がそんなに互いに関わりたがるのか、結局説明がありませんでした。ジェヒョクとヨンゴルが、その対立に異常なまでに執念を燃やす理由がわからないのです。実は愛し合っていた男・男カップルというワタシの予想は見事に外れましたが (あたりまえだ・爆)。

そして、「何があっても社長 (=ヨンゴル) の味方よ」、「社長を愛しています」 と言っていたガヨン。「社長も、行くあてがなく、すがるところがないから、自分と同じ」 とヨンゴルの一番の理解者だったはず。でもガヨンの行動に一貫性があったわけでもなくフラフラするのよね。そのフラフラの根拠もよくわからない...。

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天才的なファッションデザイナーという設定のガヨンだけど、みんなが羨むほどの実力があるなら、デザイナーとして成功するためにとことん男たちを利用する... というぐらいなら理解できるけれど。

ガヨンに愛していると言えないヨンゴル。それは、両親に捨てられた生い立ちのせいで女性を愛せないということらしいのですが...。父親のように惨めな人生を送りたくない...というくだりも、ラスト近くで父親が突然死んでから出てきた話。

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ソウルで住んでいたアパートも乗っていた車も実際はリースで、所有財産を持たず、ニューヨークにコンドミニアムを購入していたということは、ヨンゴルはきっと、出自、階級、家柄、学歴のしがらみでつぶされる韓国を逃れて、自由の国アメリカに拠点を置きたかったのよね。そういう夢や希望の話が、もっと語られてもよかったのにと思いました。

ブランドの立ち上げ、ブランドの売買、海外買収・提携というプロセスは、たいして資本もない一介の若造にとって、そんな簡単な話ではないと思うのです。苦労して手に入れるビジネスの成功談がメインストーリーだったはずなのに、事業はいつの間にか出来上がって軌道に乗っているという都合のいいサイドストーリーになりさがっていました。

 
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ジェヒョクの会社も大企業ならガバナンス (企業統治) とか求められるはずで、自分のご贔屓人事なんてもってのほかで父親に叱責されて当然。『マイダス』 の時も韓国のビジネスってハテナ?と思ったけれど、ビジネスドラマはリアリティに則していないと陳腐になってしまいがちです。 

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ところでアンナの存在は何だったのでしょうか? 努力型のクールなデザイナー、ガヨンのライバル?という設定らしいのだけど、クールというよりは終始不機嫌、ライバルというほどの存在感もなく、いつも同じ表情で同じトーンで話すアンナ。天下の SNSD に向かって誰も批判しないようだけど、まぁ、そういうことです。

そういえば、『私の心が聞こえる』 のテッパン子役兄妹の話も、いつの間にか立ち消え...

そうそう、ヨンゴルが GG ブランドを立ち上げたとき、アンナが GG の意味を聞くと、ヨンゴルは秘密だと答えていたけど、Girl's Generation (=少女時代)という噂... (爆)。

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モンペ柄のスラックス!?


■ Wrap-up

このドラマ、どこで何に躓いたのか。8 話で涙を流しながらスープをすすっていたヨンゴルとガヨンが、手を取り合ってのし上がるというストーリー選択はなかったのでしょうか。

貧しく孤独な青年が自らの経営の能力を発揮して、同じような境遇のデザイナー志望の恋人とともにファッション界で頭角を現す...という展開だったはず。ヨンゴル自身もデザインを手掛けていたぐらいだから、もっとファッションへの思い入れや、ファッション界への展望を語ってもよかったのに。

ファッションへの愛情、ビジネス、ロマンス、どれをとってもすべて中途半端。20 話もあったのに、どこにも焦点が合わせられず、海外ロケという大風呂敷を広げていたわりには、ただ、狭苦しい世界で対立と誤解だけが意味なく堂々巡りのように繰り返されるだけ。

 
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プライドと野心に振り回され、結局、名誉もカネも愛もすべて失い、孤独の死を迎えた青年... 漂うのは悲壮感と不条理だけなのですが、悲哀が心に響いてこない残念なドラマでした。 

ユ・アイン、イ・ジェフン、シン・セギョンと若手実力派と呼ばれる俳優をそろえていても、役者の体に合わない服を着せてしまったら、台無しといういい例ではないでしょうかね。

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tag: 韓国ドラマ ファッション王 ユ・アイン イ・ジェフン

コメント:

No title

たびたびお邪魔します。今クールのドラマが終わった所なので関内の韓国スーパーで「ファッション王」、「赤道の男」など仕入れてきました。

「ファッション王」見終わった感想はやはり”ちゃぶ台~”ですね。すごく唐突な終わり方で納得できません。

イジェフンとユアインが見れて楽しかったのですが、なんか役者さんがかわいそうでした。

OSTは良く脇役の工場の四人組も楽しかったのですが・・

もっと仕事をちゃんとしろ!強いお酒を飲みすぎだ!職場にあんなミニスカートでいいのか!とか思っちゃいましたi-180

お疲れさま

あまぐりさん、コメントありがとうございます。
完走、お疲れさまです!!!

>見終わった感想はやはり”ちゃぶ台~”
やはりひっくり返りましたか(笑)。消化不良この上ないですよね。そうは言っても最後まで見てしまうところは、イ・ジェフンとユ・アインをとりあえず見たいのひとことに尽きると思いますが...。

そうそう、OST はステキなんですよね~。音楽がイイものだから、余計にドラマ自体の作りの不可解さが際立っていたような気がします。

>もっと仕事をちゃんとしろ!強いお酒を飲みすぎだ!
お仕事を一生懸命にしている場面があまりなくて、ひたすらヤケ酒シーンが多かったですよね。男子も女子も手持無沙汰になると酒をつかんでいる... という感じで。

>職場にあんなミニスカート
韓国では職場にミニスカートとかホットパンツは OK なんでしょうかね。このドラマはファッション界が舞台なので、ある程度は許されるのだろうなと思うのですが。ただ、ファッション界にいらっしゃるわりには、みなさんのファッションセンスがイマイチ理解できず... (笑)。ツッコミどころ満載で、ある意味面白のかもしれません。

No title

お返事どうもありがとうございます。

このドラマは不思議な魅力が有るのかやっぱり最後まで見てしまいました。

「バリでの出来事」の作家さんだからかやはりジェフンとインソンがダブってしまいます。

関内の韓国スーパーでは「紳士の品格」「幽霊」「神のクイズ3」等が有ってまた仕入れに行こうと思ってますi-199

確かに不思議

あまぐりさん、どうも~。

>このドラマは不思議な魅力が有るのか
魅力というか... 何でしょうかね?(笑)
もうちょっと先を見れば何か違ったものが出て来るに違いないと、常に期待してしまうのですよね。結局何も出てこないから、ちゃぶ台なんですけど(笑)。

>ジェフンとインソンがダブってしまいます
確かにダブって見えましたね。でも、インソンには泣けたけど、ジェフンには泣けなかったな~。

>関内の韓国スーパー
そこ、知ってます(笑)。仕入れたことはありませんが。

同感です!! 

lotusrubyさんのコメントに、スミからスミまで同感です!!

「バリの出来事」の脚本家だというので、私もとても期待して最後まで見てしまいましたが、遠く及ばなかったと思います。

役者さんはとっても健闘していたと思いますが(それでもアンナ役の女優さんは…でしたが)、とにかく全体に説明不足で、わかりにくいドラマでした。
しかもあの結末。
合理性、必然性がなさすぎて、最後まで見たことを後悔するような徒労感が残りました。
この脚本家は要するに、気持ち・愛を伝える(意思疎通)ことの大切さ、正義のない強欲は結局、破滅と孤独を招来する、…などが言いたかったんでしょうか?
この脚本家ならではの、ドラマに深みを与えるはずの社会格差や富裕層の強欲を告発する視点も、バリの出来事ほど物語として昇華しておらず、残念でした。

全部見終わって、ガヨンと結ばれるまでのヨンゴルの気持ちの変化とか、少し疑問が晴れましたが、それでもやっぱり、最後の最後まで登場人物たちの行動も謎だらけでした。
とくに大きな謎は、ヨンゴルは最後、なんでガヨンを連れて逃げなかったのか?…ということ。
そのあたりのヨンゴルの行動・思考の背景も一切、描かれていないんですよね。

最後の方の、YGMをめぐってヨンゴルが弄した資金工作も、とにかくわかりにくい。
ヨンゴルが欲望に堕していく経緯も視聴者には伝わらないから、結末で脚本家がヨンゴルに下した〝鉄拳制裁〟にも、多くの視聴者が共感できずに終わったんだと思いました。

役者さんの演技はシン・セギョンもユ・アインも素晴らしかったと思いますし、それがこのドラマの唯一の救いだったと思います。
…が、演技以前のキャスト(配役)には、正直、しっくりきませんでした。
ドラマの設定に照らして、あまりに役者が若すぎて、ドラマ全体がいかにもリアリティがなく感じさせる一因になったという気がします。

・・・と、文句ばかり書き込んでしまいましたが、でもやっぱり、この脚本家の作るドラマなら、次も見てしまうんだろうな~。(爆)

長いコメントになってしまって、すみません。
lotusrubyさんと、あまりに同じ感想だったので、うれしくなって書き込んでしまいました。

あやたんママさんへ

あやたんママさん、はじめまして。
コメント、ありがとうございます。同感と言ってくださり、嬉しいです。ワタシも、あやたんママさんのコメントに100%同感です。

>この脚本家は要するに、気持ち・愛を伝える(意思疎通)ことの大切さ...
仰る通りですね。社会格差や富裕層の横暴さという要素は、他のドラマにも登場しますが、そんなわかりやすい要素さえもボヤケていましたよね。何しろ、登場人物の視点や感情・行動の起点がよくわからないので、キャラクターそのものがつかめませんでした。

誤解とすれ違いにより意思疎通がとれない男女の悲劇... と、『バリでの出来事』と同じラインだとは思うのですが、悲劇へ収束していく力は曖昧で弱かったと思います。視聴者と製作側の意思疎通の方が問題だったりしてね(笑)。

>とくに大きな謎は、ヨンゴルは最後、なんでガヨンを連れて逃げなかったのか?
何がなんでもガヨンを求めていたようには思えませんでしたよね。ヨンゴルはガヨンを信じていなかったということでしょうかね... 謎です。

>ドラマの設定に照らして、あまりに役者が若すぎて、ドラマ全体がいかにもリアリティがなく
同感です。俳優さんたちの演技どうこう以前に、記事にも書きましたが、彼らは似合わない服を着させられているような感じ...ファッション王というタイトルの割には、ファッションセンスなしというオチで。
もう少し大人の俳優の方がキャラクター作りに説得力があったかもしれませんね。

ワタシもこの脚本家さんには関心があるので、やっぱり次も見てしまうと思います(笑)。

No title

lotusrubyさま、ていねいなお返事、ありがとうございました。

>視聴者と制作側の意思疎通の方が問題だったりして。(笑)
まさしく!!! lotusrubyさんのおっしゃる通りだと思います。
でも、登場人物のすれ違いがあったとしても、視聴者には「すれ違っている」ことくらい、現在進行形でわかるようにしてほしかったですよね。
私なんて、最終回まで見て、あとから振り返って、「ああ、あの時はこういう風にすれ違ってたんだ~」とやっとわかった部分もあったりして…。

>俳優さんは似合わない服を着させられている感じ…
ほんとに、俳優さんたちもやりにくかったんじゃないでしょうか。
どれも難しい役だったのに、賞レースでもほとんど評価されなかったみたいで、かわいそうだったな~と同情してしまいます。

それと、このドラマで気になったのは、画面のボカシの多さと、特定企業を宣伝する場面の多さです。
イマドキのドラマはこんなものなんでしょうか?
ドラマのなかでは大企業の横暴を告発する内容もあるのに、一方で、サムソンのスマホを映す場面がひんぱんに出てきたり、セコムのホームセキュリテイをセットする場面が意味なく出てきたり、出てくる高級車はKIAばかり…と、大きいものに巻かれているのは、この中途半端な社会派ドラマの制作者たちも同じなんでしょうか?
それとも韓国も日本同様、テレビ番組の制作費は大企業スポンサーに依存していて、宣伝場面なしではドラマ制作自体ができないのか? 
ご都合主義が露骨で、ちょっと興ざめしました。

でも、まぁ、いろいろ文句いっても、韓国ドラマ、大好きです。
lotusrubyさん、これからもおもしろい韓国ドラマをたくさん紹介してくださいネ。楽しみにしていまーす。(^^)/~~~

あやたんママさんへ(2)

あやたんママさん、こんばんは。

>視聴者には「すれ違っている」ことくらい、現在進行形で
>あとから振り返って、「ああ、あの時はこういう風にすれ違ってたんだ~」
ワタシなんてもっとひどいですよ。リアルタイムで見終わった後に記事を読んで、これって 「すれ違い」 がテーマだったのかと。意思疎通云々も、あとから取ってつけたような解釈だなと思ったりしました。ドラマの展開で軸となるもの
がつかみづらかったですね~。


>ほんとに、俳優さんたちもやりにくかった
... と思いますね。見ていて辛そうでしたもの (笑)。どう表現するか悩んでいるようにさえ見えました。

>画面のボカシの多さと、特定企業を宣伝する場面の多さです。
画面のボカシが気になることはなかったのですが、それは日本語放送だからでしょうかね?

ドラマ内での間接広告は、他のドラマでも議論になっていましたね。まぁ、そんなに目くじらを立てなくてもいいのかなと思います。スポンサーだってビジネスですからね。とくに韓国で放送されるドラマは、日本みたいに途中で CM が入らずノンストップですから、無理もないのかなと。確かに、あまりに露骨だと興醒めしてしまうのも理解できますが...。

ワタシもあれこれツッコミを入れながら、また、ブツブツ言いながら見ていますが、こんなブログでよろしければ、またお立ち寄りいただけると嬉しいです v-392

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なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

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