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ソウルで演劇 『서툰 사람들 / 不器用な人々』

見たいなと思ってからもう何年越しでしょうか? 

ようやく念願ともいえるチャン・ジン作の演劇 『서툰 사람들 / 不器用な人々』 をトンスンアートセンター小劇場で観ることができました。

大学路の演劇センターで当日券をゲット。しらばらく大学路には来ていなかったので記憶ちがいかもしれないけど、当日券売り場って、以前は小屋みたいな所だったような。場所も違うし。ともあれ、当日券なら 20%OFF でお得。相変わらず英語は通じませんでした。

本作は、チャン・ジンが 20 代で書いたハートウォーミングなシチュエーション・コメディで、女性教師の住むアパートに深夜忍び込んだひとりの泥棒とその女性教師の話。

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『서툰 사람들 / 不器用な人々』

[演出・脚本]  チャン・ジン

[キャスト]

不器用な泥棒 チャン・ドクペ : リュ・ドックァン
不慣れな女性中学教師 ユ・ファイ : シム・ヨンウン
自殺騒動の男 キム・チュラク : キム・ビョンオク
ユ・ファイに片思いの男 ソ・パロ : キム・ビョンオク
ユ・ファイの父親 ユ・ダルス: キム・ビョンオク

[あらすじ]

女性教師ユ・ファイの住むアパートに深夜忍び込んだひとりの泥棒。
今夜も住人に見つからないうち、目ぼしいものだけ奪って立ち去ろうとするが、眠りについたばかりのファイ、運悪く起きてしまう。侵入者を見つけて慌てるファイに、泥棒は一晩で何件かの家を回ろうとしているから危害は加えないと告げる。
そんな時、同じアパートの階下で自殺騒動が起こり、出口には警察官やマスコミ、野次馬が押し寄せ、泥棒は完全にファイの家に足止めを食らうことに。さらに、ファイの家には、ファイに片思いする男や、挙句の果てに彼女の父親まで訪ねて来ることに...。


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この作品は、4 年前に PARCO 劇場でドラマリーディング劇として日本語で上演され、その時に 2 回観ておいたこともあり、現地で見ても、ストーリーは覚えていたのでついていけましたが、やはり、韓国の観客にはドッカンドッカンとウケておりました。まぁ、いくら覚えているとはいってもセリフの細かいところまでは覚えておらず、韓国の観客のウケの 3 分の 1 も笑えなかったけれど、それでもすごく楽しかったです。

しかし、こうした予備知識なしではどこも笑えなかったと思います。まずもって聞き取れないし、特にチャン・ジン作品には言葉遊びが多いので。
 
リーディング劇には動きもセットもなかったので、どういう舞台になっているのかと想像するしかなかったのですが、ようやく 3D 化できて、なんだか嬉しかったですね。

本当は、チョン・ウンイン&イェ・ジウォンで観たかったのだけど、予定と合わなかったので残念。でもリュ・ドックァン&シム・ヨンウンも見ごたえありました。平日の夜なのに満席。1 席の隙間もありませんでした。大学路の小劇場での演劇は、舞台と観客が近くて、役者の息遣いまで聞こえるところが魅力ですね~。

リュ・ドックァン、発声も滑舌もよく、ドラマリーディングにはなかったトクぺのダンスも見ることができて、良かったわ~。超早口でまわす長セリフなんて、「白鳥の湖」の黒鳥のパ・ド・ドゥ並みの超技巧で、拍手喝さいを浴びていました。

ファイ役のシム・ヨンウンは新人なのかしらね。でも上手かったわ。もっともチャン・ジン作品に出るぐらいだから。

そして、ファイの家にやってくる変な人たち 3 役をこなしたキム・ビョンオク。毎週、ドラマ 『ファッション王』 で見ているので、なんだか親しみを感じました。

チャン・ジン作品は、下記のレビュー記事にもあるけれど、映画でも演劇でも、最後にホッコリするところ、人間に優しいところが魅力なのです。言葉遊びまで分かるようになれば、もっと楽しめること間違いなしですが。

そうそう、トクペがファイに名前を聞かれて答えるところ... PARCO 版では 「チャン・ドンゴン」 でしたが、今回は 「チャン・グンソク」 でした (笑)。このくだり、チャン・ジン脚本集で確認したのだけど、書き下ろし脚本にはないのよね。

韓国演劇の鑑賞は、言葉の壁があってハードルが高いのだけど、オリジナル作品には興味があるので、これからも少しずつ見ていきたいなと思っています。


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レビュー記事があったので、訳してみました。
http://www.playdb.co.kr/magazine/magazine_temp_view.asp?kindno=3&no=710


「チャン・ジン式コメディは、何が違うのか?」

大学路で笑わせる演劇は多い。適当に作品を選べば、日曜日の夕方に『ギャグコンサート』を見るように、2時間お腹いっぱいに笑うことができる。ところが『不器用な人々』 は少し違う。思い切り笑いながら、心に温もりが伝わってくるこの演劇は、映画と演劇を行き来して、独自の作品世界を構築してきたチャン・ジン監督の作品である。毎回、客席を埋めた観客から熱い拍手喝采を引き出す 『不器用な人々』、その中にあるチャン・ジン式コメディの魅力を分析してみた。
 
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不器用で胸が痛く、不器用で愛らしい人々

『不器用な人々』の第一の面白さは、意外性から出てくる。就寝中の女性教師 'ユ・ファイ' の家に侵入した泥棒 'チャン・トクペ'。彼は使える泥棒になるにはあまりにも弱気で無邪気な人物だ。ひもでファイの手首を縛ろうとしてもうまくいかないので、結ぶ方法を書き留めた手帳を見開き、がさつに振る舞うがファイのあげ足とりを聞く。かっと怒ってファイを脅かそうとするが、彼女の悲鳴にひるんでしまう彼は、やむを得ず優しい男となる。彼が大きなふろ敷に水中メガネ、クマのぬいぐるみ、植木鉢など無駄な物を一つ一つ入れる姿を見ると、クスクス笑いを抑えられない。

女主人公 'ユ・ファイ' も、やはりとんでもない人物である。彼女は見慣れない泥棒が恐ろしくてじっと口を閉じながらも、トクペが冷蔵庫から水さしを取り出して口をつけるやいなや、驚いて 「あそこです! コップで飲んでくださいよ!」 と泣き叫ぶ。また、テーブルの上のリンゴを取り上げたトクペに皮を剥いた方がいいと口出しをするかと思えば、腹が立ててトクペに包丁を振り回す。

瞬間、瞬間、予測できない行動で笑いを引き出す 2 人は、あれやこれやと口論しながらいつの間にか互いに親しみを感じる。足でドンと叩かないと動かないファイの古い TV を嘆いたトクペは、「良い TV があったら持ってくるから」 と話して、その話にファイはまた無邪気に笑って子指を差し出す。泥棒というには、教師というには、あまりにも不器用な 2 人が、そうやって笑わせるので愛らしい。

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'普通の人々' を眺める暖かい視線

チャン・ジンのコメディだけが持っているもうひとつの力は、我々、普通の人々の人生を眺める彼の暖かい視線から出てくる。ファイとトクペの言い争いの終わりには、親しくなりながらも互いが孤独だということを、そして悩みをそれぞれ理解することになる。チャン・ジンは、週末の夜、一人でビールをちびちび飲んで孤独を慰めなければならない '干物女' ファイと、いいかげんな盗みで毎日を生きている青年トクペ、そして人々の関心を引くために自殺騒動を行う下の階のキロギアッパ(家族を海外へ送り一人暮らしをする父親) など、どこかに生きている平凡な人々の哀歓を取り出してそっと慰める。

トクペに非常用の金のありかを知らせるファイと、その金を取り出す代わりにファイが大事にしていたぬいぐるみの 'キム君' をこっそりとふろ敷から取り出しておくトクペ。世の中にはこのような泥棒も、このような家主もいないが、この演劇はどこかにこのように素朴な人々が毎日を生きているのだろうと、愉快で暖かい想像で観客を笑わせてくれる。穏やかな感動と笑いを両方欲しいならばこの上ない作品、演劇 『不器用な人々』 は、5 月 28 日までトンスン アートセンター小劇場で上演中。


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tag: 韓国演劇 リュ・ドックァン

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