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Lovely Penny Pinchers

少し前に、ソン・ジュンギ&ハン・イェスル主演の映画 『ちりも積もればロマンス / 티끌 모아 로맨스 / Penny Pinchers』 を見ました。

なんでも、『ちりも積もればロマンス』 は 『ワンドゥギ』 ともども、4 月末に 「トキメキ☆成均館スキャンダルスペシャル」 と称した企画で上映が決まったそうです。しかし、一般の映画ファンは 「トキメキ☆成均館スキャンダル」 なんて知らないっつーのに、なんだか韓ドラファン向けのよくわからない企画だと思われかねず、せっかくの作品をドラマの延長みたいな位置づけにするのはやめてよね、と思わず毒づいてしまいましたが、上映そのものは素直に喜びましょう。

さて、本題。

『ちりも積もればロマンス』 は、ハン・イェスルが昨夏にドラマ撮影現場で騒動を起こしたこともあって、一時は公開が危ぶまれていると報道されたこともありました。お蔵入りにならなくてよかったです。


そもそもこの作品は、インディー作品しか製作したことのない製作会社が製作したので、低予算のインディー作品に近いのではないかとずっと思っていたのですが、監督のインタビューを読んだら、やはりその通りだったようです。


現地での公開時、『ワンドゥギ』、『君はペット』 とならんで劇場で三つ巴なんて話題になっていましたが、製作規模から言うと対等なライバル関係になるはずもなかったのに、そうやって話題になったことはラッキーだったのですね。

個人的な感想を言うと、作品性としては 『ワンドゥギ』 よりも 『ちりも積もればロマンス』 の方が断然ワタシ好みでした。


『ワンドゥギ』 は確かに面白かったのですが、原作ありきで構成されているため、完成度は高いものの毒も棘もなくソツなくまとめられているという感じ。 一方、『ちりも積もればロマンス』 は何よりも、監督が書き下ろしたオリジナル脚本であって、チャレンジ精神が見られるところが良かったです。低予算作品をどうしても応援したくなる特別な思い入れもありますけど。


低予算作品のわりには人気者 2 人がキャスティングされたわけですが、設定年齢と実年齢のギャップのない等身大の姿だったことも良かったのかなと。ハン・イェスルは前作の 『用意周到ミス・シン』 が駄作だったこともあり、ちょっと心配だったのですが (上から目線でゴメン)、本作では(失礼ながら) 意外にも好演していました。ソン・ジュンギも、 彼本来のイメージとは真逆のニートな 20 代青年の日常 (生態?) をリアルに演じていて、GOOD JOB です。


よろしければ...


私的レビュー 『ワンドゥギ』

私的レビュー
『ちりも積もればロマンス』



 


Movie Week に監督のインタビューが掲載されていたので、大意をつかむためざっくり訳してみました (勝手訳なのであしからず)。気になっていたところは、監督がインタビューで語っていて、納得...。


元記事はコチラ
http://www.movieweek.co.kr/article/article.html?aid=27984&contcode=020401 



 


『ちりも積もればロマンス』 キム・ジョンファン監督
 “プロレタリアのロゴを見た?”


普通ロマンチックコメディには、生計の問題は介入しない。偶然に出会った男女 2 人が、偶然に綴られた騒動の果てに幸せにゴールインするというファンタジーを見せることが、ロマンチックコメディの責務ではなかっただろうか。


ところが、『ちりも積もればロマンス』 では、デート費用がなくて漢南大橋から城山大橋まで歩く女主人公が登場する。たった 50 ウォンの金がなくて、尽くした女との一夜をあきらめた男主人公もいる。「幸せになろうとするから不幸なのよ」 という現実的なセリフが胸にグサッとつきささることもある。人生のほろ苦さを見せるロマンチックコメディを撮ったのは一体どんな監督なのか気になった。

Q: 『ちりも積もればロマンス』 はかなり現実的なロマンチックコメディだ。どんな観客層だったか?


予想に反して 10 代の観客が多かった。私は少なくとも 20 代後半や 30 代初めの観客層、つまり、難しい時期を体験してきた人々が面白く見ることができる映画をと考えて作ったが (笑)。


Q: ある程度の人生の苦味を味わった人間の話なのか?


そうだ。独り立ちの経験値が、この映画の共感を呼ぶか呼ばないかを左右すると思う。10 代がどのように見るのか気になる。


Q: 原題は 『生まれてはきたが』 だった。酷く貧乏くさい 2 人の男女主人公にハン・イェスル、ソン・ジュンギのキャスティングは若干意外であった。このキャスティングは第一候補だったか?


率直に言うと、それは違った。女優は最初から念頭に置いた人がなかったし、頭の中に描いておいた俳優はいたが条件が合わなかった。


Q: どんなイメージの俳優だったか?


‘失業者’ といえばすぐに浮かぶようなイメージ。登場するや失業者のオーラがあふれていて、失業者とすぐに結びつくキャラクター。だが、同時にソン・ジュンギのように正反対のイメージのキャスティングもしてみたかった。ハン・イェスルについてはよく知らなかったが、ク・チョンア プロデューサーから提案された。ハン・イェスルが出演した映画やドラマ、『黄金漁場 - 膝打ち導師』 (MBC) も見た。

Q: ク・ホンシルのキャラクターにハン・イェスルが合うかどうか気になったが、映画を見たら無用の心配だった。


ドラマ 『ファンタスティック・カップル』 (MBC,2006) を見てハン・イェスルを研究したが、本当にホンシルに合うと思った。とんでもなくて奇抜なキャラクターをハン・イェスルが演技すると、アンバランスな面白さが生まれる。また、説得力もあって。


Q: 『用意周到ミス・シン』 (2007) の時もそうだったが、ハン・イェスルは必ず印象的なキャラクターを残す。


その映画を見てキャスティングを決めた。熱心にする態度が映画で見られた。良かった。

Q: ハン・イェスルは計算して演技する方ではなくて、豊かな感受性があるようだ。キャラクターへの共感能力に優れた俳優だ。


その通り。最初のリーディング練習の時、驚いたことにホンシルのセリフのトーンとリズムが私の考え通りだった。キャラクターを把握する能力が優れている。座ってただセリフだけ読むのにも、ひとつの場面の中でのドラマをとらえていた。論理的に把握したというより、持って生まれたセンスなのだと思う。


Q: その点では、ソン・ジュンギとは正反対だと思う。


その通り。ソン・ジュンギは分析する俳優だ。 欲も多くて、やろうとすることが何しろ多い。 それで序盤には調整が若干必要だった。


Q: ソン・ジュンギは、映画のディテールをたくさん取り揃えていた。ズボンに中に手を入れたりする。


瞬間の集中力が卓越しているので、現場で驚くことが多かった。そうやって取り入れた場面が多い。ズボンの中に手を入れて、体をあちこち掻くのはシナリオにもない場面だ。リハーサルの時、そのようにするので、ジウンそのものだったよ。多くの男たちはジャージ姿で横になるとそうするじゃない (笑)。


Q: ハン・イェスルは、なぜこの映画をやりたかったのだろうか? 低予算だし、ややもするとみすぼらしく見えるキャラクターだ。


ハン・イェスルには 2 つの理由があったが、この映画の核心をよく把握していて少し驚いた。 一つは映画がクールだということであったし、もう一つは年齢の高い人々が共感するような要素があるということだ。これまでおそらくハン・イェスルは数多くのロマンチックコメディのシナリオを受けていたのだろう。この映画は、自身がやりたいロマンチックコメディ像と一致したようだ。

Q: ところで何ヶ月前にハン・イェスルがドラマの撮影中に、米国に行ってしまった。映画の封切りが心配になったよ。


どうすりゃいいんだと、眠れなかったよ。録音が残っていた状況だったので、どうしよう? 米国に行って録音しなければならいないのかと悩んだ。良かったよ。すぐに帰ってきて (笑)。


Q: そう考えてみると、ハン・イェスルは大衆の憎しみを買わないスタイルのようだ。


そのようだ。私が見るに、絶対に計算していない人だ。イメージのために頭を使っている感じが全くない。クマみたいなスタイルだ。


Q: 監督はもともとロマンチックコメディが好きなのか?


そうだ。そのジャンルのファンだ。


Q: 見る人にとっては気楽なジャンルだが、作り手にとっては難しいのではないか?


どんなジャンルが簡単なのかわからないが、ロマンチックコメディには法則がきちんと決められている。また、観客もよく知っている法則であるから、手札を見せてからゲームを始めるようなものだ。結末が明るいからと言って、暗い話で引っ張っていくようなジャンルではない。核心は結末でなく、結末へたどり着く過程にある。


Q: その意味で、リアリティーとユーモアを交えた多様なエピソードには満足した。


シナリオを書く時、最も時間がかかった部分は具体的なエピソードを作ることだった。金を儲けるために、ホンシルとジウンにどんな仕事をさせるかというアイディアが必要だった。誰が見てももっともらしいが、みんながあまり知らないことでなくてはならない。どうせなら奇抜で、笑わせることができたら良いなと。具体的な事例を探すのに時間がかかった。


Q: この映画のきっかけは何か?


まったくの偶然から始まった。旧正月、プロデューサーと友人と酒を飲んでいたら、飲み屋の紹介パネルに目が行った。「一体、こんなものは誰が売るんだろう?」 と思った。可笑しいだろう。TV 番組で美味しい店が紹介されると、誰かがそれをキャプチャしてパネルで作って売るということだ。そういうことをする人は、誰も思いつかないニッチな市場を攻略したのだから、賢い人なのだと思った。


Q: この映画のディテールがものすごいと感じたところは、ミント役にある。主人公の男女の間を邪魔する一本調子の役割であるが、男にくってかからなければならないミントに同情する。


私は映画の中のすべてのキャラクターが消耗しないで欲しいと思った。映画で少し登場するミントは経理の仕事をしているが、仕事をしたくない。だが、同じ年頃の女たちが持つ欲望はある。映画では一瞬だったのでよく見られなかったようだが、彼女は半地下に住んでいる。窓の桟がある監獄のようなところだ。 彼女もそこから脱出したいのだという感じを与えたかったが、はっきり表現できず残念だった。 ロマンチックコメディの勝負所はディテールなのではないか。


Q: 感情を誇張せずにリアルにつかみ出そうと努力した跡も見えた。


かなり感情面を抑制したのではないかという声も聞いた。


Q: ところが結末は結局ファンタジーじゃないかと指摘する観客もあった。


どん底まで堕ちた主人公をああいう形で結びつけることさえファンタジーと言うならば、初めからこのジャンルは成立しない! 誰だそんなことを言うのは。連れて来い(笑)。


Q: 映画のエンディングは、シナリオのエンディングと同じか?


違う。 シナリオではジウンが就職して終わる。 映画の序盤にある面接での態度とはうって変わった態度で面接に臨むという場面だった。ところが編集をしてみると、ジウンの変化を見せるのは良いが、彼を既成の枠に入れたくなかった。ホンシルとジウンが既成の枠の外でニッチな市場を狙ってずっと生きるというのが合うと思った。


Q: 同時期に公開された 『君はペット』 が ‘ブルジョア・ロゴ’ ならば、『ちりを集めてロマンス』 は ‘プロレタリア・ロゴ’ だ。どの点も驚くほど現実的だった。


たった 50 ウォンがなくてコンドームが買えなかったり、デート費用がなくて漢南 (ハンナム) 大橋から城山 (ソンサン) 大橋まで歩いたりという状況はやや極端かもしれない。でも、みんな似たような経験があるだろう。『ちりを集めてロマンス』 の主題はお金なのに、ロマンチックコメディで描いたのは冒険でもある。通常、ロマンチックコメディは生計とは関係のない真空の空間で話が展開する。 生計には問題がなくて、話が展開する。それならば、ロマンチックコメディで最も遠く離れた素材を持って描いてみたら、どういう展開になるのかを私は見たかった。


Q: 映画の中に 『冬の旅人』(1986) を挿入した理由は何か?


ノスタルジアを呼び起こすほど昔の映画が必要だった。昨年にクァク・ジギュン監督が亡くなった時、何日かぼんやりしていた。メローで一時代を風靡された方なのに、その方の最後はとても悲劇的という気がした。『冬の旅人』 はクァク・ジギュン監督のデビュー作だ。オマージュを捧げたかった。主人公イ・ミスクのデビュー作でもある。


Q: 正統メロー映画も上手く撮れるのでは。次期作はどんなジャンルをやりたいか?


メローにはならないと思う。ユーモアをあきらめたくない! そしてメローはとても 20 世紀的な感じがする。メローは ‘今、ここ’ の話ではない気がする反面、ロマンチックコメディはユーモアを通じて現実を入れることが可能だと見ている。どんなジャンルをするかというより、そのジャンルでいかに新しいことをするかが重要だと思う。絶対できないジャンルはアクションとホラーだ。効果技術 (エフェクト) のために具体性を無視する映画は、見ていてつらい(?)。





tag: 韓国映画 ソン・ジュンギ

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なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

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