スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『根の深い木』 全 24 話 視聴完了!!!


 


뿌리깊은 나무 / 根の深い木 』 全 24 話を見終わり、今年の韓ドラでは最も思い入れの深い作品となりました。

見終わって、一体何から書けばいいのかなと...

(以下、若干ネタバレしています。あしからず。)


■ □ □


ハン・ソッキュの TV ドラマ出演作品を見るのは初めてで、さらにソン・ジュンギが出演するというので、見る前から期待大でしたが、ハマるというより、まるで自分もハングル創製チームメンバーであるかのように (笑)、ずっと張り付いていたという感じのドラマでした。

世宗のハングル創製にまつわるストーリーに特化しているため、長々と続く史劇を見るよりは、コンパクトに 24 話で収められているところが何よりも良かったですね。




しかし、24 話の割には、登場人物の数が 50 話並みに登場していたのではないでしょうかね。その人間関係の複雑さを理解するのに、前半は手一杯でしたが、終わってみれば、なんとよくできていたのだろうと感心してしまいます。

史実とフィクションがごちゃまぜになっていることも、話が複雑になった要因ですが、原作を読んでいると、ある程度、実在の人物か、架空の人物かは区別できるようです。




以前にも書きましたが、ワタシは原作を先に読んでいて、一介の護衛官が知の扉を開きながら宮廷で起こった殺人事件の謎を解く過程が気に入っていたので、原作の持ち味がどれほどドラマに反映されるのか関心がありました。ところが、これが見事に無視されており (笑)、魅力的なキャラクターだけが生かされていました。ドラマはドラマとして見る方が得策ですね。

でもドラマだけに、意図的にドラマティックすぎる設定は、ちょっと残念に思ったりしました。

たとえば、青年時代のイ・ド (=世宗) にとって深く心の澱となる 3 人、トルボク(=チェユン)、タム (=ソイ)、チョン・ギジュンが、ハングル創製時になってイ・ドの前に出揃うという関係図などは出来すぎだと思うし、トルボクとタムの幼年時代の不憫なエピソードは不要なような気がします。相互関係が濃すぎて、もう少し自然な流れがあっても良かったのにと。 


また、密本という秘密結社に属す殺し屋、カルペイとユンピョン。見た目は違うけれど、設定はかぶっているような気がします。2 人いなくてもいいかも。最終回は盛り上げようとしすぎた感があって、あまりに多くの血が流れてしまったと思います。



 


■ ■ □


『根の深い木』 脚本家キム・ヨンヒョン&パク・サンヨンの放送終了後のインタビューが 10asia に掲載されており、ここで作家さんの思いの多くが述べられています。この記事、訳そうかなと思いましたが、いろいろネタバレしすぎているのでやめておきますが、参考にしたいと思います。 


元記事
http://10.asiae.co.kr/Articles/new_view.htm?sec=people11&a_id=2011122305333445559


 


王と官吏と民。この三角関係において、それぞれを代表する形で、登場人物が設定され、それぞれの視点でハングル創製のストーリーを紡いでいたのだと思います。王は、本当に民を慈しみ愛せるのか、そんな疑問符に、王自らがその答えを見つける道のりを示すような展開だったと思います。


インタビュー記事にありますが、王とチョン・ギジュンの討論は 「二律背反」 なのだそうです。どちらが正しくて、どちらが間違っているとは断言できないし、一方が他方を論破したわけでもなかったので、どちらの論理にも理があるということですかね。




でも、ワタシはハングル創製は、2 人が理解し合える契機なのかと思っていたのですが、とんでもない。それどころか 2 人の間の溝は果てしなく深くなってしまいました。そこのところ、ワタシにはちょっとわかりづらかったのです。文字 (漢字) を知っていることは両班の既得権であり、民に簡単な文字を教えることは、為政者の民への責任転嫁だと王に詰め寄るチョン・ギジュンには、納得できないですね。チェユンだって言ってましたよね、民だって責任を負って生きていると (そうだよ!)。




そのあたり、性理学とか、士大夫の存在意義とか、李氏朝鮮初期の政治指導理念の解釈は奥が深すぎて難しいです。


王が歩むべき道はどこまでも孤独ということが、最後にひしひしと伝わってきますが、その道の始まりは、どこにあったかと振り返ると、青年王イ・ドが、飛んでくる矢の中を先王に向かって歩んでいくところだったのかなと (トップの写真)。序盤の好きな場面のひとつ。


 


■ ■ ■


キャスト陣は素晴らしかったですね。ちょっと残念なキャストも若干名いましたが、それは個人的な趣味の問題かもしれません。

ハン・ソッキュの世宗イ・ド。こんなに気品あふれる王はこれまでに見たことがありません。王としての威厳もありながら、弱さも見せ、悩み苦しみ... 断然、王の味方になるわ〜と、肩に力を入れて見つめていました (笑)。「負けたってへっちゃら、また戦う。そして負けたとしても、また戦えばいい」 (←たぶん、こんな感じ) と最終話で言い放った王に、あらためてひれ伏したくなりました。





ワタシが一番印象に残ったのは、イ・ドと女官ソイ (シン・セギョン) の関係。この 2 人の関係はもちろん男女の関係ではなくて、そういうものを超えた王と民の関係、志を同じくする人と人との信頼の絆で結ばれていたという側面が、とても清廉で気高かったと思います。その分、チェユンとソイのラブラインは希薄でしたが、ラブラインが前面に出てこなかったのは良かったと思います。それでなくても、幼馴染、再会...とベタな巡り合わせの 2 人だったので。




そのチェユン役のチャン・ヒョク。この役をよく引き受けたなと思いました。『チュノ』 の時のようなギラギラした感じを抑えていて、世宗を引き立てるためか、うまくバランスを取っているようでした。ただ設定は、原作のチェユンのイメージとかけ離れていて、ワタシの中では最後までしっくりこなかったですね。前半は、父親の仇である王憎しで、「イ・ドぉぉぉ〜」 と睨むばかり。後半は、ソイが幼馴染のタムだったことがわかり、イ・ドへの憎しみを捨ててタムに協力することに転換。「タマぁぁぁ〜、タマぁぁぁ〜」 と甘えん坊のごとくソイのお尻 (?) を追いかけ...。とても単純で、愚かな、哀れな民を代弁する役割だったようです。



 


脇を固める助演陣もこれまた個性豊か。先王イ・バンウォン役のペク・ユンシク、チェユンの武術師匠イ・バンジ役のウヒョン、タヌキおやじ風の重臣たちにアン・ソクファン、イ・ジェヨンなど。中でもお気に入りその 1 は、王の護衛官ムヒュル (チョ・ジヌン)。前半は、王との掛け合いの面白さがありましたが、後半はシリアスすぎて、そんな掛け合いどころではなくなってきました。



 


お気に入りその 2 は、若手です。世宗の息子、廣平大君 (ソ・ジュニョン)。父親譲りの潔く知的な皇子という役どころ、泣いたわ〜。ソ・ジュニョン、映画 『Bleak Night』 でも良かったのよね〜。




 


そういえば、王のハングル創製に反対し、投身自殺をする成均館儒生役で、何気にイ・デビッドが出ていて、おおっと思いました。イ・チャンドン監督の映画 『ポエトリー』 で注目され、今年は 『高地戦』、『最強兵器 弓』 にも出演した売れっ子少年ですね。そして序盤には、リュ・スンス、チョ・ノミンがちらっと顔を出すなど、豪華です。






 


そんなこんなの見どころ満載で、山あり谷あり、ある意味、ジェットコースター史劇だったと思うのですが、美術なども凝っていてチープ感はなく、総じて完成度の高い史劇 TV ドラマ。TV ドラマでこのレベルを見せられてしまうと、史劇映画はもうちょっと工夫が欲しいな、なんてエラそうなことも思ってしまうのでした。


今回は、ドラマについていくのが精一杯でしたが、日本語字幕で見直す時は、青年イ・ドが魔方陣をひとコマずつ解いていったように、ひとつひとつの意味をかみしめられるように楽しみたいですね。2012 年 2 月より、KNTV にて日本語放送決定!


 



 


 


★ 『根の深い木』 関連記事リスト ★



今年の韓ドラ (10asia 記事 + α)


Lovely せじょん 6 〜 根の深い恋人疑惑?


「根の深い木」 前半戦 〜 12話 覚え書


Lovely せじょん 5 〜 「根の深い木」 おでまし動画 ^^v


Lovely せじょん 4 〜 「根の深い木」 再度おでまし編


Lovely せじょん 3 〜 「根の深い木」(4 話まで)


「根の深い木」 の原作読了!そしてドラマ...


Lovely せじょん 2 〜 「根深い木」


Lovely せじょん 〜 「根深い木」



 


 

tag: 韓国ドラマ 根の深い木 ソン・ジュンギ

コメント:

コメントの投稿


非公開コメント:

プロフィール

lotusruby

Author:lotusruby
当ブログ内での画像・動画は個人で楽しむ範囲で掲載しており、記事文中は敬称略とさせていただきます。

ブロガーさんとのリンクは歓迎ですが常識の範囲でお願いいたします。また、Twitter への記事リンクは事前にご照会いただけると幸いです。さりげなく拍手をくださる方、ありがとうございます。

なお、旧館からの移行記事 (2012年3月以前) はうまく反映されていないものがあります。

twitterwidget
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。